大紀元時報

米アカデミー賞、中国出身のジャオ監督が受賞 中国当局が情報封鎖

2021年4月27日 14時06分
2020年4月25日、米アカデミー賞授賞式に出席したクロエ・ジャオ監督(中央) (Matt Petit/A.M.P.A.S. via Getty Images)
2020年4月25日、米アカデミー賞授賞式に出席したクロエ・ジャオ監督(中央) (Matt Petit/A.M.P.A.S. via Getty Images)

米ロサンゼルスでは25日、第93回アカデミー賞授賞式を開催した。中国出身のクロエ・ジャオ監督は、作品の「ノマドランド」でアジア系女性として初めて監督賞受賞という快挙を成し遂げた。しかし、中国当局は過去のジャオ氏の言論をめぐって、国内メディアに同氏の受賞に関して報道規制を指示し、ネット検閲を行った。

米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、国内のプロパガンダなどを管轄する中国共産党中央宣伝部は、政府系メディアに対して、アカデミー賞授賞式についての報道を控え、授賞式の生中継などを中止するよう命じた。ジャオ氏の監督賞受賞が確定した際、国内のニュースサイトやポータルサイトでは関連ニュースの表示がなかった。ポータルサイト「新浪微博」では、「趙婷(ジャオ氏の中国語名)」で検索しても、古い関連情報しか表示されなかった。

また、ロイター通信の報道では授賞式当日、ジャオ氏らの友人が上海市の飲食店に集まり、YouTubeで授賞式のライブ放送を見ようとした。友人らは、国内ネット検閲システムをくぐり抜けるために、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用した。しかし、当局はこのVPNを2時間近くブロックしたという。

ジャオ氏の友人の1人は、中国版ツイッター、微博(ウェイボー)でジャオ氏の受賞を称えるために投稿した。この投稿も当局によって削除された。

昨年9月、ジャオ氏は同作品で、ベネチア国際映画祭の最高賞、金獅子賞を受賞した。中国共産党機関紙・人民日報系の環球日報をはじめ、各メディアはジャオ氏を「中国の誇りだ」と称賛した。

2013年にジャオ氏が米誌「フィルムメーカー(Filmmaker)」の取材に応じた際、「中国は至る所にうそが満ちている国だ」と話したことが明らかになってから、中国メディアなどは、「中国を侮辱した」として、ジャオ氏へのバッシングを始めた。

一方、25日の授賞式でのスピーチで、ジャオ氏は中国古代から伝わる児童の道徳観と教養を育む啓蒙書『三字経』に言及し、「人之初、性本善(人の性は元初、善にある)」という教えを深く心得ていると話した。

「この賞を、どんなに難しい時であっても、自分の善、そしてお互いの善を守るための勇気と信念を持っている全ての人に捧げる」

(翻訳編集・張哲)

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