豪首相、国連総会に合わせた仏大統領との会談「機会ない」

2021/09/21
更新: 2021/09/21

[キャンベラ 21日 ロイター] – モリソン豪首相は21日、国連総会に合わせてマクロン仏大統領と今週会談する機会はないと述べた。豪州が400億ドル規模の潜水艦共同開発契約を破棄したことにフランスは強く反発し、豪・欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉に影響する可能性も出ている。

豪政府は先週、潜水艦建造に関する仏企業との契約を破棄した。これに代わり、米英と合意した新たな安全保障協力の枠組みの下、原子力潜水艦を少なくとも8隻建造する。

モリソン氏はニューヨークで記者団から、国連総会の合間にマクロン氏と会談するかと問われ、「現時点ではその機会はない。いずれ機会が訪れると確信している」と答えた。

EU諸国は20日、この問題を巡りフランスとの結束を表明した。

豪州はEUとのFTA締結を目指しており、10月12日に次回の交渉が予定されている。

テハン豪貿易相は20日、交渉会合は予定通り行われるとの見方を示した。

Reuters
関連特集: 国際