中共の終焉の兆候か 中国スポーツ界が全面的に衰退  

2023/09/12
更新: 2023/09/12

スポーツは、中国共産党がいわゆる「大国の力」を誇示し、「愛国心」を鼓舞する手段としても利用されてきた。しかし、今年の多くの失敗により、そのような手段が効果的ではなくなったようだ。

男子バスケW杯 パリ五輪切符を逃した

8月29日、中国のバスケットボール界でのトッププレイヤーである易建聯(イージャン・ リェン)選手がSNSに「さようなら、私の最も愛するバスケットボール」と投稿し、バスケットボール界から公式に引退した。

2023年8月26日、バスケットボール男子ワールドカップがフィリピンで開催され、1次ラウンドB組第1戦で、中国はセルビアに6ー105の大差で敗れ、その後、南スーダンに69―89、プエルトリコに89―107で敗れた。

バスケW杯1次ラウンドで3連敗、中国は33年間で最悪の成績を記録した。9月2日、中国はフィリピンにも敗れ、五輪切符を逃した。

2023年、中国の男子バスケットボールチームが1990年代のレベルに落ち込むだけでなく、中国のスポーツ界全体が稀に見る落ち込みを経験した。

ブダペスト23 中国チーム、大失敗

8月27日閉幕したにブダペスト陸上世界選手権大会のメダルランキングでは、米国が金メダルが12、銀メダルが8、銅メダルが9で首位を維持した。

またカナダとスペインはそれぞれ金メダルを4つ獲得していたが、中国は銅メダルが2つのみの獲得で過去20年で最悪の成績だった。

中国の総メダル数は、チェコと並び37位にランクされた。これは2003年のパリの陸上世界選手権以降、中国が記録した最悪の成績。

女子砲丸投げで金メダルを獲得できると高く評価されていた巩立姣(ゴン・リジャオ)選手は、9回目の世界選手権への参加で銅メダルを獲得した。彼女は記者のインタビューに対し、顔を覆って泣いた。2021年、彼女は東京オリンピックの女子砲丸投げで金メダルを獲得していた。

過去20年、中国の女子砲丸投げは鞏選手がリードしており、後継者はいない。すでに34歳の鞏選手は、2024年のパリオリンピックと2025年の東京世界選手権でさらに金メダルを目指して戦い続けるつもりだ。

女子代表 W杯グループステージを突破できず

8月1日、豪州とニュージーランドで開催中の女子ワールドカップ(W杯)グループステージ第3戦で、中国は1対6でイングランドに大敗した。これは、中国女子代表がW杯で記録した最大の点差で、1試合での最大の失点数となっている。

グループステージで敗退したのは女子代表がW杯に参加して以来初めてのことで、母国のマスコミは、この試合を「女子W杯史上最悪の敗戦」と称した。

バドミントン「最も暗い瞬間」

中国のバドミントンは、12年間で9回連続して世界選手権のタイトルを獲得することができなかった。

6月、中国チームのエースである陳雨菲選手はバドミントン・インドネシアオープンで対戦相手を圧倒し、10連勝を達成した。しかし、デンマークのコペンハーゲンで開催されたバドミントン世界選手権大会で、同選手は韓国の安洗塋選手に敗れてしまった。

中国の大手「搜狐(そうふ)网」は8月28日の記事で、「今が中国のバドミントン女子シングルスが最も暗い瞬間だ」と記した。また「チャンピオンにならないのであれば、バドミントンチームの自信はもうなくなるかもしれない」とも記した。

中国のスポーツはどうしたのか。どうしてアスリートは以前ほど優秀ではないのか。 、米国在住の中国政治評論家・季達氏は9月2日、エポックタイムズに応じ、このように指摘した。

「スポーツは若さ、健康、活力を象徴するものだ。スポーツマンシップの核心は、公正な競争、尊敬、親しみやすさである。こうした意味合いは、今の中国のスポーツ競技ではなかなか見られない。

スポーツ界は上も下も腐敗し、芯から腐っており、人々の心も道徳も腐っている。 競争は名声と富のためであり、政治的な必要性のためである」

「中国共産党は、スポーツを用いて国運を振興することを重視してきたが、現在、中国のスポーツは大規模に衰退している。これも、中国共産党が衰える兆しの1つであろう」と同氏は語った。

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