肺炎流行で小児患者が急増する中国 感染急拡大の北京では中医小児外来が次々と新設

2023/12/02
更新: 2023/12/02

中国全土に流行の新たな波が押し寄せる中、中国の小児科病棟はフル稼働している。北京では、病院の小児科外来は患者で溢れかえり、市内の多くの病院が中医(中医学)の小児呼吸器疾患外来を新設した。

12月1日付の「北京晩報」によると、北京中医薬医院や同仁医院を含む多くの病院は最近、呼吸器疾患を患う小児患者のための中医専門外来を新設した。

また、海淀医院と北京大学第三医院延慶医院も最近、中医小児科外来を新設した。

北京では、感染が急拡大している。 北京市民の林さんは最近、エポックタイムズの取材に対し、北京の子供たちの間で、感染拡大は非常に非常に深刻なものだと語った。学校では生徒の半数以上が間接的あるいは直接感染しているという。 

北京清華長庚病院小児科の晁爽主任医師は中国メディアに対し、同科の呼吸器疾患による外来患者数は、夏の間と比べて100%以上増加しており、「まだ(感染者数曲線の)変曲点は見えていない」と語った。

北京だけでなく、上海市、天津市、東莞市、河北省、四川省など多くの病院も発熱外来が満杯状態になり、多くの学校が臨時休業を要請している。

11月30日、山東省徳州市第七人民病院は、「小児呼吸器疾患の急速な蔓延により、小児科外来の受診者数が倍増している。当院の小児科医では患者のニーズに対応できない」ため、小児科の派遣医師2人を募集するとの公告を出した。

中国紙「徳州晚報」によれば、最近、徳州市で各病院の小児科外来に長蛇の列ができているという。

中国のニュースアプリ「新浪ニュース」は12月1日に、「マイコプラズマ肺炎」が猛威を振るい、済南市の一部の病院では、小児救急外来の受信者は1日1千人を超えている。一部の親は年休を取って診療所で付き添い、子供救急室の外の廊下には「キャンプ台車」が置かれ「移動病床」をとっている。そこでは多くの子供が点滴を受けている。