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中国 「意地でもどかない」

交差点で大渋滞 自称「公安」左折車の居直りに怒りとあきれ=中国

2025/09/29
更新: 2025/09/29

中国遼寧省丹東市の交差点で9月22日、直進車と左折車が互いに譲らず、道路中央でにらみ合う騒動が発生した。

本来なら左折車が直進車に道を譲るのは交通ルールの大原則。ところが左折してきた黒い車の運転手は「俺は公安だ」と名乗り、公安バッジを見せつけて直進車に「譲れ!」と迫った。だが結果は逆効果で、市民の怒りを買い呆れられ、交差点は長時間の大渋滞となった。

銀色の直進車の運転手が「ずっとここで立ち往生する気か」と問いただすと、黒い車の男はスマホをいじりながら「そうだ、意地でもどかない」と開き直った。さらに「俺は丹東市公安局港航分局に所属している。文句があるなら直接来い」と、自分の立場を誇示して相手を威圧し、公安バッジをちらつかせながらこう言い放った。同乗者にまで罵声を浴びせ、現場は「公安様ご一行」の独壇場に。ルールを守らせる側の公安が、自らルールを踏みにじるという滑稽な場面となった。

 

(左)交差点中央で互いに譲らず対峙し、渋滞を招いた2台の車、(右)「譲れ!」と居直る左折車の自称「公安」運転手。2025年9月22日、中国遼寧省丹東市(映像よりスクリーンショット)

 

この一部始終は映像とともにSNSで拡散され「左折が直進に譲る、幼稚園児でも知ってる」「公安は普段から信号無視や横暴運転をやってるだろ」と批判が殺到。市民は「権力をかさに着た横暴そのものだ」と怒りを爆発させた。

事件は中国メディアが取り上げ、現地の公安当局は「調査中」と説明。だがネットでは「どうせ後で『臨時職員』にされて終わりだろう」と皮肉の嵐が吹き荒れている。

威張って見せたその公安バッジは、道を開ける合鍵かと思いきや、結局は渋滞と市民の横暴への反発を招く鍵になった。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!