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中共首相訪朝の様子 民衆が嘲笑 中国の面目失うと批判

2025/10/14
更新: 2025/10/14

中国の李強首相は10月9~11日朝鮮を公式訪問した。しかし、現地での振る舞いについて「国家の威信を損ねた」との指摘が相次ぎ、金正恩との会談を「屈辱的」と批判する声が広がっている。

李強はすでに帰国したが、その外交上の態度や立ち居振る舞いは海外でも波紋を呼び続けている。SNS「X」上では多くのユーザーが写真を投稿し、「李強外交は恥さらしだ」と皮肉るコメントが相次いでいる。

中国の弁護士・鍾錦化氏は次のように述べた。

「最初にこの2枚の写真を見たとき、ネット上のコラージュだと思いました。しかし、ニュースを確認して本物だったと知って驚きました。中国の地位がここまで落ちるとは。堂々たる大国の首相であり全人代常務委員長でもある李強と趙楽際が、国家指導者を率いて、金正恩に対して、まるで部下が上司に業務報告するような形で、世界で最も嫌われている独裁者・金正恩と対面するとは、中国国民を侮辱しているとしか言いようがありません」(写真リンク

金正恩がロシアやベトナムの代表と会談する際には、双方がそれぞれ大勢の随行者を伴い、会議室が満席になる形式だった。しかし、李強と会談した際には、同行した高官はわずか1人だけであったという。(写真リンク

ユーザー名「Petrichor」は「大国外交はいつからここまで落ちぶれてしまったのか。誰に会ってもまるで父親に呼び出された息子のようだ。袁世凱(初代中華民国大統領)はかつて朝鮮でどのように振る舞ったのか」と書き込んでいる。

別のユーザーも次のようにコメントした。

「歴代首相と比べると、李強の姿は首相職の品位を貶めている」「中国国務院総理の李強は、いつから金正恩の前でここまで卑屈になったのか。国家の威信を完全に失っている」「李強はまるで金正恩の秘書のようだ」「李強が屈辱を受けたことは、すなわち習近平が屈辱を受けたことを意味する」

一方、ユーザー名「中規中矩」は「金正恩が李強を迎えた際の形式や待遇は、これまで趙楽際を迎えた時と同じだった。李強の時には外相も同席しており、むしろ“重視している”とも取れる」とコメントしている。

李強と金正恩が初めて直接対面した際の様子も、ネット上では嘲笑の的となった。

「財経冷眼」というアカウントは動画を投稿し、「中共外交は完全に失敗した。李強は金正恩の前でおどおどしており、指導者としての態度ではなかった。世界中から笑われている。大国の首相らしさがまったく感じられない」と述べた。

さらに別のネットユーザーは「金正恩に贈り物をしただけでなく、まるで孫のように頭を下げていた。地方幹部出身で中央部門の経験がないため、国際的な立ち居振る舞いを知らないのだ」と批判した。

独立系評論家の蔡慎坤氏はこう投稿している。

「李強は中国共産党(中共)と政府の代表団を率い、チャーター機で平壌を訪れ、朝鮮労働党創建80周年記念の閲兵式に出席した。注目すべきは、中国国営メディアが『専用機』ではなく『チャーター機』であったことを強調している点だ。現在、国外訪問の際に専用機を使用できるのは習近平ただ一人である。テレビ映像や公開写真を見る限り、李強には次期指導者らしい風格がまったくなく、金正恩の前ではまるで古参の部下や執事のように見えた」

アメリカ在住の政治評論家・唐靖遠氏は以前、エポックタイムズの取材に対しこう述べている。

「李強の訪朝は、中共の歴史の中でも極めて異例のケースである。彼は政府首脳であり、今回の行事は朝鮮労働党の創立80周年祝典という『党外交』の範疇に属する。通常であれば、中共の党務を管轄する常務委員、例えば蔡奇のような人物、あるいは党首が出席するのが通例である。例えば労働党創建70周年の際には、当時の劉雲山(中共中央書記処常務書記)が出席していた」

唐靖遠氏はさらに分析する。

「李強が80周年の慶典に出席したのは、おそらく突発的な判断だったとみられる。金正恩が9月3日に北京で行われた軍事パレードに出席した際、習近平が『朝鮮の軍事パレードに出席する』と直接約束したと考えられる。しかし、その後になって李強を代理として派遣した。この異例の人事の裏には、何らかの異常な政治的事情があった可能性が高い」

唐兵