かつて「米国はマドゥロ氏に手出しできない」と発言 中国専門家の予測外れで嘲笑の的に

2026/01/05
更新: 2026/01/06

アメリカ軍がベネズエラのマドゥロ大統領を電撃拘束。中国専門家李莉「アメリカは手出しできない」の予測が大外れでネット嘲笑殺到。軍事評論家の杜文龍や沈逸も失敗した。過去のイラン予言外れも暴露。中国共産党(中共)軍事分析の限界を暴く。

アメリカ軍がベネズエラに対して電撃的な軍事行動を実施し、マドゥロ大統領を拘束した事件は世界を震撼させた。これを受けて、中国のネットユーザーらは、中国の女性軍事専門家・李莉が以前の番組で「アメリカは軽々しく行動することはできない」と発言していたことを掘り起こした。ネット上では、「李莉が誰を持ち上げても、その相手は不運になる」「毎回、自らの発言で自分を打ち負かしている」といった皮肉が飛び交っている。

李莉は中共中央軍事委員会直属の国防大学教授であり、複数の軍事番組に特別ゲストとして出演している。彼女はおよそ1か月前、ある番組でベネズエラの軍事力を高く評価し、称賛していた。

そのうえで李莉は、「アメリカがマドゥロ大統領に対して行動を起こせない理由は極めて単純だ。ベネズエラはシリアのような国ではなく、カダフィ(リビア)やサダム(イラク)とも同一ではない。アメリカがこれまでベネズエラに武力を行使しなかったのは、心中にためらいがあり、とりわけ背後に『大きな兄貴分』が控えていることを懸念しているからだ」と述べていた。

李莉のほかにも、中共中央テレビ(CCTV)の軍事評論員で研究員の杜文龍が、「アメリカは地上部隊を派遣して前進することはない。ベネズエラ人民のゲリラ戦の大海に足を取られ、抜け出せなくなることを恐れている」と分析した。

また、復旦大学国際関係・公共事務学院国際政治学科の沈逸教授も、「アメリカはベネズエラに対して武力を使うことはできない」「トランプ氏がベネズエラ領空を閉鎖したのは虚勢にすぎない」と繰り返し述べていた。

中国ネット民の皮肉コメント集 「予測芸人」化か

しかし、マドゥロ大統領をアメリカ軍が拘束した今、世論からは中共の軍事専門家らが発した一連の予測がいかに的外れであったかを批判する声が噴出している。ネット上では、「これは専門家ではなく、実は『芸人』だ」と揶揄する投稿も拡散している。

李莉はこれまでも、公の場での発言がたびたび外れてきた。たとえば昨年、アメリカとイスラエルがイランを空爆した際には、「イランは30分でイスラエルを滅ぼす」と予測していたが、結果的に自らの発言を裏切る形となった。

ネットユーザーたちは皮肉を込め、次のような書き込みをしている。

「李専門家のチームを派遣して、マドゥロ氏を救出させよう」

「軍事専門家たちの戦略思想が時代遅れであることがよく分かる」

「なぜマドゥロ氏が慌てないのか? 慌てる暇もなかったのだ」

「問題を論じるなら、専門的な観点から語るべきだ。そうでなければ、すぐに笑い話になる」

「マドゥロ氏は本気で信じていたのかもしれない。そうでなければ、『自分は大統領府にいる。どこにも行かない。来たければ来てみろ』などと強気に言えるはずがない」