「天然」「手作り」「抜け毛予防」。こうした宣伝で中国のECサイトやライブ配信で人気を集めてきた洗髪石けんに、広告と実態が大きく異なる疑いが浮上した。
中国メディアによると、第三者の検証機関が「草本防脱(生薬配合で抜け毛を防ぐ)」をうたう9商品を調べたところ、宣伝の目玉とされた植物成分が検出されない商品が相次いだ。
さらに、「天然」「低刺激」としながら、刺激が比較的強い洗浄成分SLSが含まれていた商品もあった。
調査では、「山奥で薬草を採取」「伝統製法の手作り」といった映像で宣伝される商品の多くが、実際には製造委託工場で大量生産されていたことも判明した。
ECサイトの口コミや苦情サイトには、「頭皮がかゆくなった」「フケが増えた」「髪がパサつく」「抜け毛がかえって増えた」といった声も寄せられている。
中国では「抜け毛予防」をうたう製品は特別な化粧品として国への登録が必要だが、登録を受けないまま効能を宣伝していた商品も確認された。
人気ブランドの洗髪石けんは1個39.9元(約820円)で販売され、年間100万個以上を売り上げる一方、工場への大量発注価格は約5元(約100円)だったという。業界関係者は、一般的な洗髪石けんの製造コストは5~10元程度で、30~60元の販売価格なら利益率は非常に高いと指摘している。
中国では近年、「天然」「無添加」「漢方」を前面に打ち出した商品の宣伝が相次いで問題視されている。華やかな宣伝の裏側と、実際の商品の姿とのギャップに、消費者の不信感は強まっている。
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