ガザ和平 30日以内に進展も クシュナー氏「ハマスは言葉より行動を」

2026/08/18
更新: 2026/08/18

トランプ米大統領の娘婿、クシュナー氏は17日、ハマスとイスラエルの指導者とそれぞれ会談した後、「ハマスとの協議は非常に良かったが、今後は行動を見極める必要がある」と述べた。ハマスが武装解除に応じなければ、アメリカはイスラエルがハマスの脅威を最終的に排除することを支持するとした。

クシュナー氏は16日、エジプトのカイロでハマス当局者と異例の会談を行った。17日にはイスラエルのネタニヤフ首相と約4時間にわたり会談し、トランプ氏のガザ和平計画を前進させるため協議した。

クシュナー氏はネタニヤフ氏との会談後、Foxニュースのインタビューに応じ、ガザの非武装化が30日以内に始まる可能性があると述べた。

「きょうは非常に良い会談ができたと思う」とした上で、「イスラエル側から合理的な懸念がいくつか示され、それに答えることができた。また、これまで広まっていた誤解や誤情報を解消することもできた」と語った。

クシュナー氏は「ガザが非武装化されるまでは、復興を進めることは認めない」と述べた。

さらに、「差し迫った脅威に直面した場合、イスラエルが自衛する権利を制限することもない。そのため、それが具体的に何を意味するのかを明確にする必要がある」とした。

30日以内に進展か

ガザ和平プロセスについて、クシュナー氏は早ければ30日以内に進展が見られる可能性があるとの見方を示した。

「イスラエルにとって、いずれの展開になっても有利な状況だと考えている。ハマスが今後60~90日以内に自主的に武器を引き渡し、地下トンネルを放棄すれば、イスラエルが直面する重大な安全保障上の脅威が取り除かれる。これは極めて大きな成果となる」と述べた。

一方で、「ハマスが今、自らの約束を履行しなければ、和平を本気で望んでいないことが誰の目にも明らかになる。その場合、イスラエルはこの任務を適切な形で完遂するため、アメリカや他国からさらに強い支持を得ることになる」と語った。

クシュナー氏「言葉ではなく実際の行動を見る」

クシュナー氏は16日の対面会談について、ハマス側は「必要なことはすべて口にした」とする一方、「これほど凄惨な残虐行為を行ったテロ組織を信頼するのは非常に難しい」と述べた。

その上で、「会談は非常に友好的な雰囲気で行われた。彼らは必要なことはすべて口にしたので、行動で示す機会を与える」と語った。

「重要なのは言葉ではなく、行動と具体的な措置だ。最終的にそれが現実になることを願っている」とした。

イスラエル国民は和平を強く望んでいる

クシュナー氏はまた、イスラエル国民は戦争に疲れ、新たな道を求めていると述べ、トランプ氏が地域に和平をもたらすことができるとの考えを示した。

「イスラエルには平和に暮らしたいという強い願いがある。3年間にわたり戦争を経験し、国にとっても国民にとっても非常に厳しい状況だった。イスラエルだけでなく、中東全体でさまざまな感情が強まっていると思う」と語った。

さらに、中東全体でも紛争から抜け出したいとの思いが強まっているとした。

「地域を訪れる中で、人々が戦争に疲れていると強く感じる。新たな一歩を踏み出す準備ができていると思う」

「ただ、難しいこともある。誰が最初の一歩を踏み出すのか。そして、互いの信頼がここまで薄れ、ほとんど失われた状況で、どうやって信頼を築き直すのかという問題がある」

「それでも、多くの前向きな兆しが見えている。トランプ氏はこれまでにも中東で奇跡を起こしてきた」

クシュナー氏は「トランプ氏は、誰もが不可能だと思うことに、強い意志で取り組み続けている」と述べた。

トランプ氏は7月末、ハマスとガザ地区の他の武装組織の全面的な武装解除について、関係当事者が合意したと明らかにしていた。計画では、ハマスが段階的に武器を引き渡す一方、イスラエル軍は攻撃を停止し、ガザ地区から段階的に撤収することになっている。

ただ、具体的な実施方法をめぐっては、ハマスとイスラエルの間になお大きな隔たりがある。ハマスは、イスラエル側がまず攻撃の停止や部隊の撤収など、自らの約束を履行するよう求めている。

一方、ネタニヤフ氏は、ハマスが完全に武装解除するまで、イスラエル軍はガザ地区のどの陣地からも撤収しないとの立場を崩していない。

張婷