ロシアがNATOに核兵器使用を警告 ルッテ氏「差し迫った脅威はない」

2026/10/01
更新: 2026/10/01

ロシアは北大西洋条約機構(NATO)に対し、西側がロシアの飛び地カリーニングラードと本土とのつながりを断とうとすれば、核兵器を含むあらゆる手段の使用を排除しないと警告した。NATOのルッテ事務総長は、ロシアが近くNATO加盟国の領土を攻撃することを示す情報は現時点でないと応じた。加盟国に冷静さを保つよう呼びかけ、防衛力の強化とウクライナ支援を続けるよう求めた。

ロイター通信が確認した文書によると、ロシアは、NATOが進める「危険で無謀な路線」が、ロシアとNATOの直接的な武力衝突につながる可能性があると非難した。

ロシア側はさらに、NATO加盟国がカリーニングラードの孤立を図る行動を取れば、自国の領土を守るため、核兵器を含む利用可能な全ての戦力を使用する用意があると明言した。

カリーニングラードはポーランドとリトアニアの間に位置し、バルト海におけるロシアの重要な軍事拠点である。ロシア側は最近、NATOが周辺で軍事演習や情報活動を増やしていると繰り返し非難している。

NATOは、こうした軍事活動がロシアへの脅威となっていることを否定するとともに、ロシアに核による威嚇をやめるよう求めた。

ルッテ事務総長は9月30日、ロシアがNATO加盟国の領土に差し迫った脅威を及ぼしている兆候は、現時点でないと述べた。

ルッテ氏は「ロシアが本当にフィンランド、バルト3国のいずれか、ポーランド、あるいはその他のNATO加盟国に対して行動を起こそうとするなら、必ず軍の集結が確認されるはずだ」と語った。

同氏は、NATOは起こり得る安全保障上の脅威に備えており、加盟国の領土を隅々まで守ると強調した。

9月29日にも、ロシアによる挑発に対してNATOが最も重視すべきことは冷静さを保つことであり、同時に防衛への投資とウクライナ支援を増やし続けることだと述べていた。

ルッテ氏は「ロシアがこの『グレーゾーン』で取るいかなる行動に対しても、最善の対応はウクライナへの支援を減らすことではなく、増やすことだ」と語った。

一方、リトアニアのシンケビチュス首相も、欧州はロシアがもたらす安全保障上のリスクを警戒する必要があるとした。ただ、ロシアが近くNATO加盟国を攻撃する準備を進めていることを示す具体的な情報は、現時点でないと述べた。

 

新唐人テレビ記者・劉佳佳による総合報道。