中国共産党(中共)の中央政治局は10月23日、通常より前倒しで会議を開いた。来週の第20期中央委員会第5回全体会議(五中全会)を前に、党高官の失脚をめぐる噂が相次いでいる。
国営新華社通信によると、会議は習近平中共党首が主宰し、「第20期中央第7回巡視状況に関する総合報告」を審議した。党の管理・監督に責任を持ち、党内の規律を厳しくするとともに、腐敗の取り締まりで厳しい姿勢を維持する方針を示した。
会議では「その他の事項」も検討された。この表現は、過去の例では人事異動や非公開の案件を指すことが多いとみられる。
政治局会議は通常、毎月末に開かれる。今回は月末の31日より8日早く、来週の五中全会に合わせて前倒しされたとみられる。9月も、習近平が24日に訪米する予定だったことから、21日に前倒しで開かれていた。
五中全会は10月26日から29日まで北京で開かれ、党内統治を全面的に厳しくする決議が採択される見通しである。文化大革命の終結以降、最大規模の政治的粛清が明らかになるとの見方もある。
胡春華の記念大会欠席 高官失脚の噂相次ぐ
全会を前に、北京では高官の動向に関心が集まっている。
10月22日、北京の人民大会堂で「長征勝利90周年」の記念大会が開かれた。しかし、全国政治協商会議(政協)副主席の胡春華の姿はなかった。その後、内モンゴル自治区の元官僚、杜文氏は、胡春華やその家族との連絡が取れなくなっていると述べた。
中央軍事委員会国防動員部長の張立克中将も、大会を欠席した可能性がある。現在の動静は明らかになっていない。
同じ22日には、北京市の常務副市長、夏林茂が取調べを受けた。夏林茂には以前から失脚の噂があり、政治局常務委員、蔡奇のかつての部下に当たる。
関係者によると、夏林茂をめぐる問題には多くの人物が関わっている。夏林茂は、元政治局委員の馬興瑞の事件に関わった複数の人物と近い関係にあり、蔡奇の息子、蔡爾津もこの問題に関係しているという。
10月13日には、黄奇帆も取調べを受けた。黄奇帆は、歴代の指導者の下で地位を保ち続け、「政界の起き上がりこぼし」と呼ばれてきた。今回の取調べは、党内の粛清の広がりを示すものと受け止められている。
習近平体制の発足以降、中央委員会全体会議を前に、「大トラ」と呼ばれる大物の腐敗官僚について、党籍剝奪などの処分が発表されるのが通例となっている。今回、誰の処分が発表されるかが注目される。
アメリカのシンクタンク「アジア・ソサエティ」の最新報告によると、2022年の第20回党大会で選ばれた中央委員と中央候補委員は計376人だった。このうち、五中全会への出席者は291人程度となる見込みである。選出時の人数に対する出席者の割合は約77.4%にとどまり、過去最低となる可能性がある。
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