中国 AIを信じた記者の悲惨な一日

AI任せの北京観光 記者が空腹と寒さでギブアップ

2026/11/02
更新: 2026/11/02

旅行の計画もAIにお任せ。行きたい場所を伝えるだけで、観光ルートから食事まで組み立ててくれる。便利な時代になったが、その通りに行動したらどうなるのか。

中国メディアの記者が北京で実際に試したところ、散々な目に遭った。

記者は4種類のAIに「北京の晩秋の日帰り観光プラン」を作らせ、そのうち1つを実行した。

まず朝食。AIおすすめの店を探したが、指定された場所に店はなかった。同じ店の別店舗までは徒歩50分以上。仕方なく朝食を諦め、空腹のまま次の目的地へ向かった。

続いて訪れた香山では、AIが勧めたロープウェーが改修工事で運休中。雨の中、歩いて登り始めたものの、予定が詰まりすぎていて、山のふもとを少し歩いただけで次の目的地へ。

昼食も悲惨だった。AIが案内した店はまたしても存在せず、同じ店の別店舗までは徒歩1時間以上。雨で靴もズボンもびしょ濡れになり、記者は寒さと空腹に耐えきれず、観光を途中で切り上げた。

別の旅行専門AIでも、実際には案内された停留所に止まらないバスを勧めるなど、問題が見つかった。

AIの旅行案内を信じて失敗した例はほかにもある。ある男性はAIに写真展の開催期間を確認して出かけたが、到着した時にはすでに終了。往復の高速鉄道代数万円を無駄にしたという。

専門家は、AIの情報が古かったり、移動時間を楽観的に見積もったりする問題を指摘している。

AIは旅の計画を立ててくれる。しかし、現地で困っても責任は取ってくれない。 店の営業状況や交通情報など、肝心なところは自分で確かめたほうがよさそうだ。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!