過去1週間、数年前に大きく取り上げられたエリック・スウォルウェル連邦下院議員と中国人女性を巡る疑惑が、再び各メディアで大きく報じられている。
米紙ワシントン・ポストが3月28日、FBIのパテル長官が、スウォルウェル氏と中国人女性ファン・ファン氏(別名クリスティン・ファン)に関する過去の捜査資料の公開を後押ししていると報じた。
これに対し、スウォルウェル氏の弁護団は3月30日、パテル氏に対し、資料公開の中止を求める勧告を送付した。書簡では、過去の捜査記録を公開するあらゆる計画の中止を要求し、応じない場合は法的措置を講じると警告した。
スウォルウェル氏は現在、カリフォルニア州知事選へ出馬している。SNSで、こうした動きは知事選を狙った政治的攻撃だと主張している。一方で、インターネット上では問題がないなら「なぜ公開を恐れ、阻止しようとするのか中共系女性スパイ疑惑再燃 加州議員がFBIの旧資料公開阻止へ」といった声も出ている。
これらの旧資料は、10年以上にわたる防諜捜査で作成された記録だ。当時、FBIの防諜担当者は中国人女性のファン氏を捜査していた。同氏は中共のスパイと疑われ、2014年のスウォルウェル氏の選挙活動中に同氏と親密な関係を築き、資金集めにも関わったとされる。
この疑惑が広く知られるようになったのは、2020年の米メディアAxiosの報道がきっかけだった。報道によると、ファン氏は長期にわたる政治献金や性的な関係を通じて、アメリカ政界に急速に接近した。ファン氏は在サンフランシスコ中国総領事館と異常に密接な関係を保っていた。米情報当局は、同氏の背後中国共産党(中共)国安部があるとみている。
中でもスウォルウェル氏は重点的な接触対象の一人だったとされ、同氏が市議会議員だった時期から関係があったと報じている。2人が複数の場で一緒に写った写真も確認している。スウォルウェル氏は2013年に連邦下院議員となり、2015年には下院情報委員会のメンバーに加わった。同年、FBIはこの問題に関する懸念を同氏に伝え、議会にも説明を行った。
FBIの捜査が進む中で、ファン氏は2015年に突然アメリカを離れ、中国へ戻った。スウォルウェル氏は不適切な関係を否定している。アメリカ下院倫理委員会も2021年から調査を行ったが、最終的に追加措置は取られなかった。
一方、スウォルウェル氏は現在も州知事選を戦っている。Decision Desk HQの世論調査平均によると、支持率は13.4%で、民主党候補の中では首位に立っている。全体では3位で、共和党のスティーブ・ヒルトン氏が17.3%、チャド・ビアンコ氏が13.6%で先行している。
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