米軍は米東部時間13日午前10時、ホルムズ海峡の封鎖を開始した。
同日午前10時過ぎ、トランプ大統領はソーシャルメディアに「イラン海軍は壊滅し、158隻の艦艇が海底に沈んだ。これまで、わずかに残るイランの『高速攻撃艇』については、脅威は軽微と判断し、攻撃を控えてきた」と投稿した。
トランプ大統領はさらに「これらの艦艇が封鎖ラインに近づけば、海上麻薬密売人への対処と同様、迅速かつ苛烈な手段で即座に撃沈する」と警告した。
これに先立ち、米中央軍(CENTCOM)は船舶関係者に対し、ホルムズ海峡東側のオマーン湾とアラビア海において封鎖を実施すると通告した。封鎖範囲はイランの全海岸線に及び、全船舶に適用される。
米軍は、中立国の船舶がホルムズ海峡を通過してイラン以外の目的地へ向かう場合には影響を受けないと強調した。また、人道支援物資の輸送については検査を受けた上で通過を認めるとしている。
米国は国際航路を遮断するのではなく「イランへの精密封鎖」を実施している。
今回の米軍の行動エスカレーションは、イランが核問題で譲歩を拒んだことにより、米・イラン交渉が決裂したことを受けたものだ。
イランは2月28日の開戦以来、ホルムズ海峡を封鎖し、外国船舶の通行を制限するとともに、一部の船舶には高額の通行料を課してきた。
米国がこうしたイランの行為への対抗措置に乗り出す中、イランは逆に、国際航路への米国の制限行為は「海賊行為」にあたると非難し、イランの港湾が脅威にさらされるならば、ペルシャ湾およびオマーン湾のいかなる港も安全ではなくなると警告した。
トランプ大統領は強硬姿勢を維持しており、12日にはソーシャルメディアを通じ、イランに「不法通行料」を支払ったいかなる船舶も安全な通行を認めない、またイランが砲撃した場合は厳しい報復を行うと警告していた。
イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ大統領によるホルムズ海峡封鎖命令を支持すると表明した。同首相は、交渉決裂の根本原因はイランが停戦期間中の海峡開放を拒否したことにあり、これは米側として容認できなかったと述べた。
一方、欧州の同盟国は慎重な姿勢を示している。英国やフランスを含むNATO加盟国は封鎖行動への不参加を明言しつつも、ホルムズ海峡の正常な航行の早期回復を求めた。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。