トランプ氏とプーチン氏が90分間電話会談 ウクライナ紛争停戦とイラン情勢を協議

2026/04/30
更新: 2026/04/30

トランプ米大統領は29日、ホワイトハウスの大統領執務室で、同日にロシアのプーチン大統領と行った約90分間の電話会談で、プーチン氏がイランの濃縮ウラン在庫の処理について米側への協力を申し出たことを明らかにした。

トランプ氏はCNNのケイトラン・コリンズ記者のインタビューに応じ、プーチン氏が通話の中でイランの核問題への対応に積極的な姿勢を示したと述べた。

「彼は濃縮ウランの処理に関与したいと語った。彼はそれを我々のために手に入れることができると言っていた」とトランプ氏は語った。

ロシアはかつてイランの濃縮ウラン在庫の引き取りを提案したことがあり、これは2015年の「包括的共同行動計画(JCPOA)」においてロシアが果たした役割と一致する。トランプ氏はイランの濃縮ウランをロシアに移送する可能性を明確に否定しなかったが、プーチン氏に対して前提条件を提示した。

「私は『あなたが私を助ける前に、まずあなたの戦争(ウクライナ戦争)を終わらせてほしい』と言った」とトランプ氏は記者団に語った。

2つの戦争が同時に終結する可能性

イランとウクライナの戦争のどちらが先に終わるかを問われたトランプ氏は、意外な見方を示した。両方の戦争が「同様の時間軸」で終結する可能性があるとの見解を示した。

「どちらの戦争が先に終わるか。おそらく、ほぼ同時に終わるだろう」とトランプ氏は語った。続けて「軍事的に見て、ウクライナはすでに敗北していると思う」と述べたが、各メディアは、トランプ氏が戦況を説明する際に言い間違いを犯したとし、実際にはイランを指していたと報じている。

トランプ氏はさらにイランの現状について次のように述べた。

「現地には159隻の艦船があったが、今ではほぼすべてが水中に沈んでいる。これはかなりの成果だ。海軍力を再建することは彼らには難しいだろう。海軍も空軍も防空装備もない状態で、まともに戦えると思うか」

トランプ氏はかねて、2月28日に開始した対イラン軍事作戦は4〜6週間続くと予測していた。現時点では当初の見通しをやや上回るペースとなっているが、トランプ氏は早期終結に自信を示した。

「かなり迅速に解決策にたどり着けると思う。良い結果が得られることを望んでいる」と述べた。

停戦合意は間近

ロシア政府のウシャコフ大統領補佐官によれば、今回の電話会談はロシア側から呼びかけたもので、「友好的かつ実務的」な雰囲気だったという。イラン問題のほか、週末にホワイトハウス記者協会夕食会で発生した銃撃事件についても言及があり、プーチン氏はトランプ氏への暗殺未遂を強く非難した。

ウクライナ停戦をめぐっては、プーチン氏が5月9日のロシア「戦勝記念日」に合わせてウクライナでの一時停戦を提案し、トランプ氏はこれに前向きな反応を示した。紛争解決のための合意は「間近に迫っている」と述べた。

両首脳はまた、経済・エネルギー分野での潜在的な協力プロジェクトについても協議した。

トランプ氏とプーチン氏の会談を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領はその後テレグラムで声明を発表し「ウクライナに関わるいかなる決定もウクライナの参加が不可欠だ」と改めて強調した。「戦勝記念日」に合わせた停戦提案については慎重な立場を示し、ロシアがエネルギーインフラへの攻撃をまず停止する必要があると訴えた。

李言