中国 警察がスポーツバーに警告

日本代表を応援した中国人ファン 当局が問題視

2026/07/05
更新: 2026/07/05

サッカーは本来、国境を越えて好きなチームを応援するスポーツだ。しかし中国では、その自由さえ政治の対象になっている。

サッカーW杯で日本代表がチュニジアに4対0で快勝した際、上海では日本代表のユニフォームを着た中国人ファンがスポーツバーに集まり、日本のゴールに歓声を上げた。「日本はアジアの誇り」と応援する声もSNSで広がった。

ところが、中国共産党浙江省委員会宣伝部のSNSアカウントは7月3日、「日本サッカーには学ぶべき点がある」としながらも、日本代表を応援する一部のファンを「親日的」と批判。「応援にも越えてはならない一線がある」と主張した。

上海市サッカー協会も6月28日、公共の場での服装や応援方法に注意を呼びかけた。翌29日の日本対ブラジル戦では、警察が複数のスポーツバーを訪れ、「日本代表のユニフォームを店内で着用させないように」と警告したという。

この対応に対し、中国国内外の中国人からは、「サッカー観戦まで政治審査なのか」と反発の声が広がった。

W杯では、世界中の人々が国や地域を超えて好きなチームに声援を送り、試合を楽しむ。しかし中国では、応援する相手まで「政治的に正しいかどうか」が問われる。それもまた、今の中国を映す一コマだった。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!