大気汚染

北京のスモッグ 電子顕微鏡2000倍で見ると

2017年01月05日 21時58分

 北京の空に厚く垂れこめるスモッグの正体は何か―。このたび北京の大学が電子顕微鏡でスモッグの粒子を2000倍に拡大したところ、工業で排出されるあらゆる成分が検出された。

 中国国内メディアによると、3日、北京化工大学の高分子実験室・劉勇教授は、10日ほど使用したマスクに付着した微小な塵や埃を調べたところ、炭酸カルシウム、酸化鉄、硫酸塩などが検出された。

 劉教授によると、これらの微粒子はマスクを通過して鼻孔に吸い込まれるのもあるという。

 インターネットユーザは、大気汚染と人体への危害と脅威について書き込んだ。「これらの汚染した埃を毎日吸い込んで肺に到達するの?怖い…」「政府は対策を取るといっているけど、効果が見られない」「北京だけでなく全土がスモッグに覆われるのでは」。

 スモッグなどの大気汚染は、人体の呼吸器官系を大きく損傷させることがわかっており、肺がんの発病率を高める。

 11月、スウェーデンのイエテボリ大学抗生物質・医薬研究センター主任ヨアキム・ラーション氏は、北京のスモッグの遺伝子は、抗生物質にきわめて強い耐性があると指摘した。

 同済大学上海市肺科病院胸部外科副主任・趙暁氏は、スモッグは初期ガンと疑われる「すりガラス状陰影」を肺にもたらすとし、最終的に肺ガンになる可能性があると述べている。

(翻訳編集・佐渡 道世)

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