米中関係からみる世界

パリ協定支持する中国 グリーンビジネス拡大の策

2017年06月13日 07時00分
前回の記事のあらすじ:あえて離脱したパリ協定、トランプ氏の言い分と中国当局の目的は? パリ協定について、かねてから「不公平」と主張してきたトランプ大統領。運営基金の約7割を米国が負担し、CO2排出量の規制と削減目標は、国によって異なるため、不合理だとした。いっぽう、世界第2経済体の中国当局は、パリ協定への支持を強くアピールした。非常に不可解で、何かの企みすら読み取れる。

パリ協定で米国が国内の環境問題が対応できなくなる?

壊れさせないバブル「薬物中毒」レベルの中国投資依存
17年の固定資産投資は765兆円超

 米国は1960年代から環境保護に対して重視し始めた。成熟した市場メカニズムや発達した資本市場と環境保護の法的整備の完全化に基づいて、米国では他の国と比べてより完備した環境保護投入メカニズムが形成された。

 都市や国家の統計を比較する世界最大のオンライン・データベース「Numbeo」によると、2017年世界115カ国大気汚染指数ランキング(Pollution Index for Country 2017)では、中国はランキング中の6位で88.96、インドは26位の76.53であるいっぽう、米国は97位の31.19。これは、エネルギー消費大国でもある米国の環境保護への重視さと投入を反映した。

 パリ協定の下で、米国は毎年余分に750億ドルを拠出し、多くの産業の生産活動も制限されるため、最終的に米国のエネルギーコストが上昇する。これによって、産業や正常な経済成長にも打撃を与え、結果的に米国経済が大幅に落ち込むだろう。さらに、経済が低迷すると国内の環境汚染問題、ないし国際社会の環境問題にも対応できなくなる恐れがあるとされる。

 しかしトランプ大統領はパリ協定から離脱し、または同協定の再交渉を試みると同時に、同陣営は米国は世界一のクリーンな国にしていくことと誓った。

 英BBC放送は、トランプ大統領が同協定の離脱を決めたが、米国のCO2などの排出量は引き続き減っていくだろうとの見方を示した。なぜなら、米国で使われているエネルギーは、石炭よりも天然ガスの方が多いからだという。

 シェールオイル技術革命によって産油量は大幅に増加し、天然ガスの価格が下落している。エネルギー業界は、風力や太陽光などの再生可能エネルギーと組み合わせて利用できるとして、天然ガスをより好む。

2016年、英エジンバラ港に到着した米国産出のシェールガス(Jeff J Mitchell/Getty Images)

中国はなぜパリ協定を強く支持するのか

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