THE EPOCH TIMES

アングル:習主席の側近、中国諜報当局のトップに=関係筋

2018年03月03日 10時06分

[北京 28日 ロイター] - 治安機構の粛清と諜報活動の失敗挽回を目指す中国では、習近平国家主席の側近である公安部副部長が、同国の諜報トップの座に就くとみられると、関係筋5人が明らかにした。

中国は巨額の資金を国内の治安強化に投入しているが、閉鎖的な国家安全部と公安部は近年、上層部の汚職スキャンダルと諜報活動の失敗に打撃を受けている。

3月5日に開幕する全国人民代表大会(全人代)で、王小洪・公安部副部長(60)は、陳文清氏(58)の後任として国家安全部部長に就任することが決定される見通しだと、指導部とつながりのある関係筋3人と他国の外交官2人が明らかにした。

一方、1年余り国家安全部部長を務めた陳氏は検察トップの座に就くと、関係筋5人のうち3人が明らかにした。国家安全部は対諜報活動や外国の諜報活動、国家安全保障を管轄している。

国家安全部トップの交代は、来週から2週間開催される全人代で予定されている広範な高官人事の変更の一環である。

王氏と習氏は長年、緊密な関係にある。王氏は南東部の福建省出身だが、1985─2002年の17年間、習氏はそこで最初の政治経験を積んだ。

王氏は1993─98年、同省の省都である福州市の国家安全局副局長を務め、その後1998─2002年は同市の警察トップとなった。習氏は1990─96年に福建省の共産党トップ、2002年まで省の党委員会副書記を務めた。

「彼らは非常に親しい」と、指導部に近い関係筋は言う。「王小洪氏は習近平氏の娘の世話を手伝っていた」と振り返る。

政府とつながりのある2人目の関係筋によると、王氏の出世は、福州市で習氏と活動していた時期が重なる北京市党委員会書記の蔡奇氏や、昨年11月に党中央宣伝部トップに起用された黄坤明氏らと同じく、非常に早いものだという。

かつて工場作業員だった王氏は1979年、福建省ビン侯県で警官隊に入隊した。

習氏は国内外の治安強化に力を入れており、最優先事項としている。

習氏が権力掌握から1年経った2013年には、新たに国家中央軍事委員会を設立し、同委員会の主席にも選出された。同委員会が実際にどう運営され、どのような役割を担っているかについては具体的には分かっていないが、中国政府はどちらかというと国内問題に重点が置かれていることを示唆している。

同委員会は、米国の国家安全保障会議を手本にしており、現在は警察、軍、諜報、外交と分かれている安保関連の省庁間で連携を強化するものだと専門家は指摘する。

中国が懸念する国際問題の火種としては、北朝鮮や台湾、南シナ海などがある。

また、国家安全部は汚職スキャンダルからまだ完全には立ち直っていない。

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