ロシア天然資源省は18日、ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSa.L: 株価, 企業情報, レポート)などが推進する極東サハリン州沖の石油・天然ガス開発計画「サハリン2」の環境に関する承認を取り消すと発表した。ただし計画自体がなくなるわけではないとしている。
天然資源省とシェルはこれまで環境問題をめぐり対立。「サハリン2」については、天然資源監督局が5日、同国の環境規制を順守していないとしてモスクワの裁判所に提訴したと発表。21日には最初の審理が予定されていた。裁判が予定通り開かれるかどうかは不透明で、天然資源省の今回の決定に裁判所の承認が必要かどうかも不明。天然資源省では21日の審理は取り止めとしているが、シェルなどはコメントを控えている。
天然資源省の報道官は「計画が取り止めになるわけではない。計画の進行や環境に関する新たな承認について再考する必要があるだけだ」と語った。
アナリストの間ではロシアの最終的な狙いについて、生産認可の取り消しなどではなく、同国のガス独占企業、ガスプロム(GAZP.MM: 株価, 企業情報, レポート)の本格的参加などより良い条件を引き出すことにあるとの見方が有力。ガスプロムは25%の出資を目指している。
「サハリン2」にはシェルが55%出資しているほか、三井物産(8031.T: 株価, ニュース, レポート)が25%、三菱商事(8058.T: 株価, ニュース, レポート)が20%、それぞれ出資している。
[モスクワ 18日 ロイター]
(06/09/19 07:56)
|