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【ショートストーリー】単純な生活

作者:[米]スティーブ・グーテル  胡英・

 【大紀元日本7月28日】カルビンはアメリカの有名な連載マンガ『カルビンとホッブス』の主人公で、かつて永遠に変わらぬ知恵を吐露したことがある。「もし人々が毎晩外で星を見ることができるなら、その人たちの生き方はきっと違ったものになるだろう」。

 確かにそのとおりだと思う。私たちは毎日いろいろなことに心を惑わされながら暮らしており、私たちを取り巻く世界はますます複雑になっていく。私たちは心の安らかさと単純な生活を望んでいる。しかし、この単純ということが、うっかりすると、知らぬ間に複雑に絡み合ったネットの中に巻き込まれ、絡みつかれてしまう。

 私の友だちのデビッドは単純な生活が好きだ。彼はよく西部の観光牧場、国立公園または季節性の観光地を転々としながら働く。しかし、彼のお兄さんは彼に「きちんとした」仕事を見つけ、お金を出せば何でも買える世界で生活するよう勧める。デビッドのお兄さんはしばしば彼に、自分が享受している「すばらしい生活」の写真を送ってくる。写真のタイトルはいつも「私が最近買ったステレオ」や「わたしの新車」などである。

 あるとき、デビッドはお兄さんに自分の写真を送った。それ以来、お兄さんはもう写真を送ってこなくなった。デビッドがお兄さんに送ったのは、ワイオミング州グランドティトン国立公園の感動的な風景写真で、裏に「私の裏庭」と書き添えてあった。

 私にはデビッドの気持ちがわかる。「すばらしい生活」とは、お金が多いかどうかで決まるのではなく、単純であるかどうかによって決まるのだ。

 米国の博物学者ジョン・バローズは、かつて同様のことを語ったことがある。「宇宙の万物はあなたを満足させる。空気と水はあなたの心身を楽しくさせ、朝の散歩と日が暮れてからの気晴らしはあなたの心を心地よくさわやかにしてくれる。……夜の無数の星はあなたの精神を奮いたたせてくれる。小鳥の巣、春の野花はあなたの気持ちを楽しくしてくれる――これらは全て、単純な生活があなたに与えてくれた褒美なのだ」。

 平凡な中で楽しみを見出す人たちの生き方は確かに違う。なぜなら、彼らは、単純な生活の良さがわかっており、どのように生活すればいいかがわかっているからだ。

『環球時報』より編集・翻訳


 (07/07/28 15:04)  





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