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2006年3月1日、警察の取り締りから逃れようとした際、車に轢かれ死亡した直訴者を追悼するために数百名の直訴者がパレードを行った(大紀元資料写真)

五輪前直訴者一掃、死亡事故続発=北京

 【大紀元日本7月19日】五輪開催を控えている北京は少し前から治安防御に伴う巡回を行うようになり、北京当局は大規模な取締りや拘束をも行うようになった。直訴者によると、7月20日までに地方からの直訴者や不審者など、すべての者を北京から追い出すという。今回の2人の直訴者のうち1人が取り締りから逃れようとして、やむを得ず、橋の上から飛び降りて死亡し、もう1人は身元不明者に刺されて亡くなった。

 7月15日午前10時ころに、黒龍江省佳木斯市出身40歳代の女性直訴者は、陳情受付所を出てから警官に尾行され拘束されそうになったため、突然橋から飛び降り、その場で死亡した。

 東北出身の直訴者・唐秀云さんは「取締りの警官が彼女を拘束しようとしたから、彼女は迫られて橋から飛び降りたのだ。現場には数百人が集まったが、警察は現場を閉鎖して、人々に見られないようにした」と語った。

 もう1人の直訴者・趙建平さんは「私が陳情受付所から来た際、多くの人が集まっていた。彼女の遺体は警察に引き取られたので、結局、誰も彼女の名前すら分からない」と語った。

 趙さんは自分の財産であることを証明できる不動産の謄本を持っているにも関わらず、政府に強制的に立ち退かされた。地元政府は1平方メートルにつき1万元(約15万4千円)で開発業者に販売した。趙さんが直訴をし始めてから4、5年は経っているが、当局は趙さんの事案をすでに終結しており、家屋は差し押さえとなり、一切の保障もなく一銭ももらえなかったという。趙さんは、地元当局は直訴する者を拘束する方針であるため、自宅にもどれば逮捕されることから、ここ4年間は、自宅に戻れないとし、もうこの社会に絶望していると嘆いた。

 中国当局は北京の各信訪局(人民の陳情を受け付ける場所)へ直訴する民衆の取締りを強化した。大陸各省政府部門も通知されていて、北京五輪の和やかな雰囲気が壊されないように、直訴者たちが北京に入れないよう取り締まる指令が下された。

 7月13日夜から、北京公安は南駅で大規模な直訴者を取り締まる行動に出て、毎晩、何台もの大型バスに直訴者たちを詰めこみ、馬三家へ連行する。直訴者・李金成さんによると、13日午後から一斉取り締りが始まり、14日午後には大型バス5台が拘束された直訴者で満杯になった。一方、13日夜11時過ぎに、湖南省出身の三十歳代の女性直訴者は当局の取締り逃れようとして、身元不明の男性に刺さされその場で死亡した。

 情報筋によると、当局は毎晩、北京で直訴者たちを取り締まっており、ホテルなどの宿泊施設も直訴者たちの宿泊を拒否しているという。直訴者たちは途方に暮れてなす術もなく苦しい日々を忍んでいる。

 
(記者・古清児、翻訳/編集・余靜)


 (08/07/19 09:06)  





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