【大紀元日本6月3日】デンマークのルッケ・ラスムセン首相は5月29日、同国を訪れているチベットの精神指導者ダライ・ラマ14世と会談した。この非公式会談に抗議する中国当局に対し、同国の議員は、経済の力を悪用する中国当局の傲慢さは目に余るもので、屈するべきではないと非難した。この会談について、中国外務省は翌30日、デンマーク政府に対し「両国の友好協力の雰囲気を破壊した」と強い抗議を示した。 | | 会談に臨むラスムセン首相とダライ・ラマ(Getty Images) |
 | | ラスムセン首相に白いスカーフを贈るダライ・ラマ(Getty Images) |
73歳のダライ・ラマはデンマークの人権組織「チベット慈善協会」の招待を受け、5月29日から31日までにデンマークを訪問した。首相官邸でのラスムセン首相との会談終了後に、同首相はメディアに対し、これは非公式な個人会談であると述べ、ダライ・ラマは非常に魅力的な人格の持ち主であると評した。ダライ・ラマも会談終了後の記者会見で、「今回の会談は非政治的で、精神と教育に関するものである」と説明した。
ダライ・ラマは長年来、中国当局によるチベットの統治について、非暴力主義を訴え続け、チベットの独立ではなく、中国当局とチベットの間に折り合いの道筋を求め続けている。その姿勢が評価され、1989年はノーベル平和賞を受賞した。
そのようなダライ・ラマに対し、中国大使館は記者会見を開き、相変わらず同氏を「国家分裂主義者」であると非難し、今回の会談に反対する姿勢を予め強調。会談の翌日、中国外務省の秦剛・報道官は、チベット問題は中国の内政であることを主張し、「外国政府高官によるダライ・ラマとの接触には、いかなる形式においても断固反対する」と強い抗議を示した。
デンマーク駐欧州議会の議員マグレト・オーケン氏は中国当局のこの行動について、こう評した。
「いま、中国当局は世界経済への影響を自負して、大国の傲慢さを思う存分に露呈している。その人権状況が非難されると、例えは、チベットの問題が指摘されると、すぐに経済的圧力を講じてくる。オランダ政府はそのやり方に遭い、ダライ・ラマとの会談を取消した。中国当局のこの種の横柄な行為を反対しなければならない。そのため、欧州連合は一貫な立場を守るべき」。
(記者・林丹、翻訳編集・叶子)
(09/06/03 07:52)
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