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辞任した豪州ジョエル・フィッツギボン元国防相(Getty Images)

豪州国防相の辞任、背後に中国当局との癒着

 【大紀元日本7月4日】オーストラリアのジョエル・フィッツギボン国防相が6月4日、辞任を表明した。中国人実業家からの政治献金や、親族の企業に便利を計ろうとしたことなどが辞任に追い込まれた理由である。豪州在住の中国問題の専門家・曾錚氏は同国防相と中国当局との癒着関係について、これまでの経緯を次のように解説した。

 今年3月、豪州メディアは、フィッツギボン国防相と豪州籍中国実業家・劉海燕氏との不正な密接関係を明らかにした。それによると、同国防相は劉氏の全額援助で2回ほど中国に旅行し、豪州政府に申告しなかった。そのキャンベラの住居は劉氏のものである。劉氏から十数万豪州ドルの政治献金を受けていたことなどがわかった。劉氏とフィッツギボン家の関係は16年前から始まったという。

 劉氏が中国情報当局と密接な関係を保ち、中共の工作員であるとの情報も伝えられた。

 調べによると、劉氏が豪州で経営する不動産会社ウインコピー社は、筆頭株主が劉氏であり、その第2株主はオースボック社だが、オースボック社の持ち株会社は、中国の国有銀行(中国銀行)であるのが明らかになった。また、中国銀行の数人の幹部がオースボック社の理事も務めている。すなわち、同国防相の中国の渡航費や、巨額の政治献金を提供したのは、中国銀行である疑いが濃厚である。

 その後、シドニー・モーニング・ヘラルド紙は、同国防相と家族が初めて中国を旅行した際、中国情報局の工作員が行動を監視・盗聴したと報じた。

 これらのことが相次ぎ明らかにされる中、豪州国防省が警戒し始め、同国防相に関する調査を徹底した。一方、同国防相の辞任を求める声が上がり始めた。

 今年6月、同国防相が弟マーク・フィッツギボン氏の会社に400豪ドルのレジャー費用を負担させ申告しなかったことや、公務を利用して弟の会社に便宜を図ろうとしたことが明らかにされ、辞任に追い込まれた。

 
(翻訳編集・叶子)


 (09/07/04 23:38)  





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