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好まれる美しい観賞魚クマノミ(水産試験所提供)

性変換可能な観賞魚クマノミは量産可能に=台湾

 【大紀元日本9月23日】

 台湾農業委員会水産試験所東部海洋生物研究センターは今月の11日に、多くの人に親しまれている観賞魚クマノミの人工繁殖関連技術を確立したことを明らかにし、昨年建設完成した「クマノミの稚魚生産所」は、今年量産開始すると発表した。

 同研究センターは、台湾周辺海域にある5種類のクマノミおよび8種類の海外品種計13品種のクマノミの人工繁殖技術を「邰港」および「紳堡」の2企業に譲渡し、それぞれの養殖センターで繁殖させ、2センチの稚魚までに養殖すれば、1匹は約142円で販売でき、最高は1匹1000円で販売できると示した。

 同センター関係者は、クマノミは水族市場では広く歓迎される観賞魚の一種、とても活発で可愛くて、色も鮮やかなので親しまれている。それだけではなく、クマノミは子孫を残すために一生の内に、何度か性変換が起きる不思議な魚であると説明した。

 実際に、生まれたばかりのクマノミは雄と雌の区別はなく、体内には同時に精巣と発育未熟な卵巣組織を備えている。稚魚がどんどん成長していくに連れて、体型のやや大きい魚は弱小の魚を追いかけたり、噛みついたりして、最終的には最も体力の強い魚が雌になり、その次に強い魚が雄になり、そして、残った他の魚が全員生殖能力のない雄になるのである。

 このように、クマノミは家族単位で同じイソギンチャクに共生し、その中は生殖能力のある魚が雄1匹と雌1匹だけで、即ち一夫一妻制である。もし、雌の魚が亡くなったとしたら、夫としての雄の魚が約2週間以内に雌に性変換し、夫の位置に取って代わるのがその次に体力の強い雄の魚である。新しい夫婦で子孫を残す重大な責任を果たし続けるという。

 クマノミは他の魚にない不思議な繁殖機能を持っており、家族単位で終身イソギンチャクと共生していることもあり、他の同種類のクマノミと殆ど接することがないために、生物学上では重大な意義を持っていると同研究センターはみている。

 この機制を通じて、クマノミはそれぞれの群れ(家族)の中に必ず1対繁殖する種魚がいる。そして、体力の強い魚の順番で階級も明白にしていることから、群れの繁殖過多を避けることができ、種魚である雌と雄の優勢を維持することができる。

(翻訳編集・豊山)


 (09/09/23 05:00)