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記念館は武家屋敷の一角にある

【ぶらり散歩道】--秋田篇-- 新潮社記念文学館

 【大紀元日本3月8日】JR秋田新幹線角館駅で下車して、歩いて10分で作家・美術評論家の田口掬汀旧居跡に建つ新潮社記念文学館に着いた。この文学館は、仙北市(旧角館町)出身の出版人・佐藤義亮(1878~1951)と彼が礎を築いた新潮社の業績にちなんで平成12年4月に建てられたものである。入口は、記念館と仙北市総合情報センターの建物との間の奥にある。左側にある受付で入場券を買って館内に入る。

 エントランスホールからウエルカムコーナーに入った。ここでは、各展示コーナーをわかりやすく紹介している。佐藤義亮と秋田/角館のコーナーでは、義亮の生い立ちから青年時代、晩年までを詳しい年譜で紹介している。新潮社とのかかわりや義亮の友人である田口掬汀や日本画家でアララギ派歌人の平福百穂を紹介して関係資料も展示していた。

 郷土コーナーと角館と文学作品のコーナーでは、角館の生い立ちと東北、秋田の文人をマップで紹介している。角館の先覚者や椎名其二(フランス文化研究者)、富木友治(作家・民族研究家)、千葉治平、石川達三、高井有一(掬汀の孫)らを要領よく紹介されていた。また、新潮社、佐藤義亮との関係の深かった田山花袋、芥川龍之介、菊池 寛、島崎藤村、国木田独歩、有島武郎、有吉佐和子らの作家を、パネルや資料などで紹介していた。最後のコーナーでは、近代文学の流れを年表で紹介していた。角館を訪れた多くの作家(19人)の色紙が、文学館の外壁に飾られている。好きな作家の色紙を探すのも楽しい。

 近くにある松庵寺には、「解体新書」の挿絵を描いた小田野直武(寛延2~安永9)の墓と顕彰碑がある。また、市内には菅江真澄(宝暦4~文政12)の「終焉の地」記念碑も建立されている。

 市内には、私の好きなそば屋が数多くある。そのなかから、自分の口に合った店を探してもらいたい。私の気に入った店は、駅前からは遠いが小人町の「角館地そば 長助」だ。酒と肴が手ごろな値段が良い。角館に来ると必ず寄る店の一つである。

新潮社記念文学館 014-0311 秋田県仙北市角館町田町上丁23
電話:0187-43-3333 
開館時間:4月~11月(9:00~17:00)12月~3月(9:00~16:30) 
休館日:毎週月曜日、年末年始 入館料:300円

道に面した外壁には川端康成の「雪国」のオブジェ

三浦哲郎の色紙

小田野直武の墓がある松庵寺

(江間十四子)


 

 (12/03/08 07:00)  





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ぶらり散歩道  秋田  新潮社記念文学館  


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