断食期間中に襲撃事件 18人以上死亡=新疆ウイグル自治区

2015年06月26日 16時13分
【大紀元日本6月26日】米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の報道によると、中国新疆ウイグル自治区のカシュガル地区で22日、ウイグル人集団による襲撃事件が発生した。警察当局者の話では、警官3人を含む18人が死亡。元政府職員の匿名証言では死者数は28人。中国国内メディアによる事件報道は無い。

 報道は現地警察当局者の話を引用した。それによると、道路検問所で停止しなかったウイグル人の車が突然バックし、追撃していた1人の警官に衝突、足を骨折するなどの重傷を負わせ、車に乗っていたウイグル人らが駆け付けた警官2人を刃物で刺し殺した。直後、応援のウイグル人と武装警官隊が相次ぎ現場に到着、激闘のすえ、ウイグル15人と警官1人が死亡した。ウイグル人の集団は刃物や爆発物を所持していたとされる。

 RFAの電話取材を受けたカシュガル地区某派出所の匿名警官は、内外で情報が厳しく封鎖されているとし、自身も事件の詳細と死亡者数を知らないと答えた。

 匿名を条件に情報提供した自治区政府元職員という人物の話では、死者は28人、その多くは通行人だという。イスラム教徒の一大宗教行事である断食期間中に起きた今回の事件。同人物は、中国当局が断食を制限したことが原因であるとの考えを示した。

 断食とは、イスラム教徒の義務で最も神聖な行事とされ、ラマダン期間中(毎年約1カ月間、今年は6月18日~7月16日)に健康な成人男女は日中の飲食を断ち、食事は夜間に限られる。神の恵みに感謝するためという。ウイグル人の大部分はイスラム教徒である。

 一方、現地政府メディアの報道によると、当局はイスラム教徒である政府関係者、学生の断食参加を禁止している。一部の地区では期間中、レストランは通常営業を命じられている。

 在外ウイグル人の組織「世界ウイグル会議(本部:ミュンヘン)」のスポークスマンはRFAの取材に応じ、厳しい情報封鎖により現地からの情報が届かず、自分も状況を掴めていないと言った。「最近、国内でウイグル人に対する制圧がさらに強まり、場合によっては公然かつ挑発的とも言える。人々の怒りと不満が高まるのは当然なことだ」と同スポークスマンは述べた。 

(翻訳編集・叶子)
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