大紀元 : 罪悪の悪化を待っていることは許されない

2006/04/14
更新: 2006/04/14

【大紀元日本4月14日】大規模な集団虐殺は第二次世界大戦時に発生したことがある。ナチス・ドイツがユダヤ人を迫害する時、ユダヤ人を人体工場とした。当時の西洋社会、アメリカも含めてこのことを重視せず、更に2、3年間罪悪を止めさせず、証拠を待っていた。しかし、証拠を待っている間に、更に250万のユダヤ人が殺害された。

蘇家屯の法輪功学習者の生体から臓器を摘出する事件は、現在、証人が提供した情況と「法輪功迫害国際調査組織」の報告、中国大陸政府病院などの臓器移植広告の内容と読者が提供してくれた手がかりから判断すると、大規模的に法輪功学習者の生体から臓器を摘出する事実は確かに存在し、その証拠も確実であると判断される。その後の証言によれば、蘇家屯は法輪功学習者の生体から臓器を摘出する唯一の収容所ではなく、同様な施設が中国の八つの省市にも存在しているという。

数年間ずっと殺害を逃避してきた証人

大紀元は、このような大規模の惨烈な集団虐殺は単なる事件ではなく、規模厖大な国家的犯罪であり、歴史上最も大規模的、最も惨烈な集団虐殺であり、反人類の罪悪であることを認識した。これはメディアの範疇をはるかに超える全民衆が指摘した証拠であり、罪悪を止めさせる問題である。大紀元がこの事件を報道する目的は、まだ虐殺されてない法輪功学習者など迫害されている人々を救出することにある。

証人達が提供したさまざまな情報は、まるで一つのリンゴのように、いろんな角度から見てもただ一部しか見られず、全体を見ることが出来ない。証人は明らかにした事実は氷山の一角に過ぎないと繰り返し強調した。読者の中には理解しがたいとか細かいところは更に調査する必要があると思っている人々いるが、これは皆正常なことである。

ある証人はこの数年間、秘密を漏らさないよう口止める殺害を逃避してきた。米国に逃れてから、初めて恐怖から一歩一歩克服することができた。だから、証拠を指摘する過程も恐怖を抜け出す過程であり、酷く刺激されて傷害されたことを追憶する過程である。さらに多くの事実が続出と思われる。

報道の際、犯罪者の極めて秘密的な暗黒のことに触れるとき、一部の細かいところについて誤差がある可能性はある。しかし、このような惨烈の殺人について、さらに詳しく知りたいとか、あらさがしするなどの態度を取らないで欲しい。証拠がすべて出るまで待ち、罪悪・蛮行がさらに悪化させるのは、これ以上許されないことである。この事件がたとえ1%の可能性しかないとしても、全世界は慎重に対処し、全力を持って調査して解決しなければならない。

罪悪の悪化を待っていることは許されない

4月3日カナダの古参外交官である中国問題専門家ブライアン・マカダムはあるスピーチで「中共は予想通り蘇家屯収容所の存在を否定した」と言った。彼は「もしグーグルのエンジンで『中国否定』というキーワードを検索すると、210万件の情報が出てくる…政権を握ってから、中共が否定したことはたくさんある。例えば、2000万人から4300万人の餓死をもたらした大凶作、労働教養制度、天安門大虐殺事件、SARS、鳥インフルエンザ、死刑囚からの臓器移植など…」と言った。マカダムは初めて大虐殺を否定したのはナチスであると言った。

マカダムは昔の事を忘れることは、歴史がくり返す原因になると言った。「先週(3月27日)、82歳のルドルフ・ヴルバ(Rudolph Vrba)がバンクーバーで亡くなった。1944年4月、ヴルバとアルフレド・ヴェルツアー(Alfred Weltzler)はポーランドのオスイシン収容所をいち早く抜け出し、オスイシンで起こっている大虐殺のことを報告したユダヤ人」と述べた。

マカダムは「第一に目撃した証人として、彼ら二人は死亡収容所に関する詳しい報告を書いた。しかし、驚くべき事件なのに多くの人はそれを信じないため、その結果、1944年5月15日から7月7日の間、さらに43万7千人のユダヤ人が収容所に送られました」と言った。

ハンガリーのユダヤ人が大量転送されてから、はじめて彼らの警告は「オスイシン草案」により人々に知られた。彼らの警告は10万人の声明を救い出した。このため彼らは普遍的よい評判を得た。

マカダムは「証拠を待ちながら罪悪が更に悪化していくのを手をこまねいて見ていることは許されません。カナダ政府に直ちに調査するよう要求するべきだ」と言った。

以下は大紀元が一部の公衆が提出した問題について、証人から更に取材した陳述である。

臓器摘出の目的で蘇家屯収容所に収容されている法輪功学習者は大勢虐殺された。大紀元が得た消息によると、現在中国ではこのような収容所があるところは蘇家屯だけではない。

1、証言によれば、2001年から蘇家屯に続々と5千から6千人の法輪功学習者が収容された。最初は裏庭の簡易平屋(建築労働者が臨時に住む建物)に収容したが、後になって簡易平屋は取り除かれた。当時人数が多すぎるため、どこかに移送された。病院の一部の職員の分析によれば、病院には地下室がある。しかし、入れる人は非常に少ない。職員はそれらの法輪功学習者達は皆地下室に移されたと思っている。

6千人という数字は、病院の事務関係の職員により推算されたが、病院側から提供してくれた食料の仕入れにより推算したのである。推算した職員は仕入れの量は公開している患者と職員の数を遥かに越えることに気が付いた。しかも5、6千人は出入りする流動数字であり、必要の時別のところに移していくのに気が付いた。証人の話によれば、収容されている法輪功学習者は固定場所がないため、法輪功学習者を収容するには大きい空間が必要ではない。人に人を重ねておくので、トイレに行って来れば場所がなくなるかも知れない。収容されている法輪功学習者は番号をつけており、番号を呼んでいる。

この職員が推算したのは、普通に収容された法輪功学習者の情況によっているが、一日3食の正常な消耗量ではなく、一日2食或いは一日1食の悪劣の情況である。

2、蘇家屯地域には地下防御施設があり、中共の媒体はこれらの施設を公表したことがある。蘇家屯近辺の病院でも臓器移植のことをしており、以下の病院でも法輪功学習者の生体から臓器を摘出したことがある。

瀋陽市第6人民病院(又は瀋陽市伝染病院とも言う)

遼寧漢方医学院付属病院

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3、中国で基準に達していない病院でも臓器移植手術はごく一般的である。大紀元は最近広東衛星テレビ局の2004年の番組のことを一部報道したが、広州に臓器移植の手術を受けるために来た香港の患者は、ある鎮の燕嶺病院という2級レベルの病院で腎臓移植手術を受けるようにと言われた。腎臓を提供する人があちらにいるため、中山医科大学付属病院の医者が燕嶺病院で手術すると患者に教えた。医者は中山医科大学付属病院から派遣されたが、患者は移植手術後間もなく死亡した。患者の家族は、燕嶺病院は腎臓移植手術する病院のレベルではなく、手術医も整体外科医であり、泌尿外科の経験がないことがわかった。

中国では、臓器移植手術のことは各病院で非常に普通の現象であり、卿鎮病院でも見られる。瀋陽の病院の多くが生体腎臓を提供する人がいるという。その中の一部の病院は、臓器は法輪功学習者の臓器だと証明した。

瀋陽市瀋河区恵工街にある中国国際移植ネットワーク支援センター(China International Transplantation Network Assistance Center)の英語ホームページには次のように公布してある:移植に適う臓器を捜すのにたった一週間で、長くとも1ヶ月も待たない。アメリカで移植に適う臓器を捜すのに待つ時間は平均的に2年間である。天津東方臓器移植センターのホームページに載せている移植実例は2001年から大幅に増大している。医学専門家の話によれば、腎臓など人体臓器は保存が難しいため、通常24時間から48時間しか保存できない。だから、以上の事例が暗示するのは、このような短い時間内に患者に会う臓器が見つかるということは、瀋陽地区に非常に大きい生体臓器倉庫があるはずである。

4、ある証人によれば、彼女の前夫が生体法輪功学習者から臓器を摘出した件で、一日3人まで手術したことがあると言った。血栓病院付近の他の病院も生体法輪功学習者から臓器摘出する手術をしたが、証人は3年間で4千人が殺されたと推算した。このほかに、法輪功学習者の生命は中共に「殴り殺されても自殺した」と偽証されるため、臓器摘出の資格がない医者や経験がない医者、或いは他の病院から来た医者も血栓病院で臓器摘出手術をしていた。証人は病院内で知らない医者がよく見られたと言った。

臓器の取引先は日本など東南アジア国から来た人で、オーストラリアとアメリカから来た人もいる。直接瀋陽に行って手術を受ける患者もいる。摘出する臓器は腎臓のほか、皮膚、骨髄、角膜などもある。皮膚、角膜などは長期的に保存することが出来る。

ターゲットにされる農村出身の法輪功学習者

5、証人は、蘇家屯病院に収容されている法輪功学習者は、大北刑務所と中国他の労働教養所から送ってきたと指摘した。病院では特に農村から来た法輪功学習者を選択する。彼らは社会的な関係が少なく、しかも従順で騙しやすい。収容されている法輪功学習者は全国各地から来ている。証人によれば、病院に収容されて臓器摘出を待っている法輪功学習者は生きたまま出る人はない。2004年証人が病院を離れるとき、既に4000人が殺された。当時収容されている法輪功学習者は2000人しか残ってないと推定された。

後の証言によると、蘇家屯では血栓病院だけで法輪功学習者の臓器摘出手術をするのではなく、瀋陽のほかの病院でもこのような不法手術をしており、これら病院で摘出手術が施される法輪功学習者も血栓病院が提供している。同様の施設は中国八つの省市にもある(法輪功迫害調査国際組織)。瀋陽老軍隊医者の証明によると、吉林九台地区の第五大法輪功収容所だけで、1万4千人以上の法輪功学習者が収容されている。

2001年7月から北京付近に70万人の法輪功学習者が問題解決のため陳情に行った

6、明慧ネットの報道によると、1999年7月20日、瀋陽市政府大門の前で陳情している法輪功学習者は1万人以上であった。同時に、この日から2001年7月20日の間、約7百万人の法輪功学習者が問題解決のため北京に行って陳情した。2001年7月前後からの数ヶ月、北京市街地及び周辺の町に集った法輪功学習者は、一番多い時で30万人を越え、当時北京近郊付近には長期的に70万人の陳情する法輪功学習者がいた。

1998年の上海テレビ局の放送によると、当時中国全土に一億人以上の法輪功修煉者がいた。迫害が始まってから大量の法輪功学習者が北京に陳情に行った。親戚、友人、勤務先に迷惑がかからないように、法輪功学習者はめったに自分の氏名や住所を教えなかった。

証人は蘇家屯に収容された法輪功学習者には番号が付けられており、名前はない

7、R氏(証人)は大量の調査により、手術医者及び病院の職員との話により、生体臓器を摘出されたのは全て法輪功学習者であるということが分かった。手術医の妻によれば、手術医はすべて、迫害されているのは法輪功学習者だと知っている。医者が「これらの人たちは生きているので、これは殺人ではないか」と問いただしたところ、衛生局の責任者は「法輪功学習者は殴り殺されても問題ない。これは国家を助けて徹底的に整理することと同じく、これらの人々は身元を確認されることもなく引き取る人もいない」と言った。

何故いま情報が漏洩したのか

8、これは国家的犯罪である。証人は「参与する人、関係する部門、例えば衛生系統、刑務所、武装警察、労働教養所と臓器仲買人など、特に医者は特別に選ばれ、拒否したり、二度とやりたくないと言ったりすれば、殺される可能性がある」と言った。

手術医の妻である血栓病院の職員は、手術を止めようとしたとき、恐喝電話を何回も受け、暗殺されかけたこともある。臓器摘出を止めてから「永遠に行方不明」になった医者もいる。参与したことのある医者は殺害されるとか告発されることを逃れるため何回も名前を変え、或いは他国のパスポートを持っていつでも中国を離れることが出来るようにしている人もいる。一部の手術医は中国を離れるとき、顔の整形手術までした。

中国では、このような報道はされないだけではなく、事情を知っている人は殺される可能性まである。R氏(証人)はこの情報を持って日本の大手メディアをいくつか訪問したことがあるが、相手はこのことを信じるというけど、この数年間の日中関係のことを考慮すると、このような報道はできないと言われた。

証拠を出して告白し、罪悪を止めさせよう

60年前、正義を支持する勇気がある人がユダヤ人のために呼びかけたなら、たくさんの人が救い出されただろうし、少なくとも迫害の規模は減少できただろう。それら殺害される可能性があった人にとっては、このような努力は非常に意義あることだろう。逆に、今日われわれが手をこまねいて、無頓着であり、証拠を待っていたりすると、60年前の同様な悲劇を間違いなく繰り返すだろう。

証拠を出して告白し、罪悪を止めさせよう。これはわれわれ全ての人が行わなければならない使命と責任である。

われわれは心臓が動いている人間であり、中共のような獣になりたくはない。人間の意識がある限り、われわれは人類の一員である立場から、人間としての義務が少しでもある限り、勇気を出して立ち上がり書き出し、話し出し、中共邪悪の証拠や証言をあげ、善良な人を弾圧する大罪悪を明らかにし、中共罪悪の全体図を書き出そう。

愚かにもこうした事態に麻痺している人、精神が虚弱で利益しか知らない、見識が浅い人を目覚めさせよう、人類のために中共の邪悪に踏みにじられた尊厳を奪い返そう。

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