東京:中国大使館前、多数の団体が集会、中国共産党の解体を呼びかける

2007/04/11
更新: 2007/04/11

【大紀元日本4月11日】中国温家宝首相が来日するの10日、日本の各団体が東京・元麻布の駐日中国大使館の前で集会を行い、温首相宛の公開書簡を読み上げ、温首相に対して「時代の流れに従い、先頭に立って中国共産党及び関連組織から脱退し、中国共産党を解体し、安定に中国を民主的で新しい中国に移行するよう」と呼びかけた。読み上げた後、代表者は中国大使館のメールボックスに公開書簡を投函した。

4月10日午前11時、グローバル退党サービスセンター日本支部、民主中国陣線日本支部、高智晟救援委員会日本支部、北朝鮮難民救援基金、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会のメンバー及び在日華人、北京強制住宅移転の被害者が集会に集まった。参加者たちは、「2000万人が中共(中国共産党)を脱退した」「中共邪霊の根底がすでに取り除かれた」「一党独裁を排除せよ」「言論の自由を」「中国政府、直ちに北朝鮮難民強制送還を止めよ」などの横断幕やスローガンを揚げ、抗議活動をした。

中国大使館に向け、高智晟救援委員会日本支部の高玲さんが公開書簡を読み上げ、「現在の中国は依然として一党独裁の体制を続けており、国民を迫害し、社会を揺るがす危機が数多く存在する警察国家だ。中国共産党政権は党員を含む多くの人の党への求心力が崩壊し、中央政府に対する解放軍の不信感が日増しに高まり、ますます多くの国民が共産党を見限っているなど、危機に直面している」と指した。

公開書簡を読み上げる高智晟救援委員会日本支部の高玲さん(大紀元)

高さんはまた、「『九評共産党(中国共産党についての九つの評論)』は中国国内外に中国共産党から脱退するブームをもたらした。中央政府から地方政府まで、政府及び軍の高官から一般の国民まで、ますます多くの中国人は中国共産党、共産党青年団、少年先鋒隊から脱退することを選んだ。彼たちは、共産党は体制を改善する見込みがないだけではなく、邪悪を極めるほど腐敗していると見限った。命を守るために中国共産党から脱退し、つけられた邪悪の獣の記を払拭し、中国共産党の罪業を清算する歴史的大きな出来事がすでに起きており、その勢いが押し寄せる大浪のように日増しに強くなっている。したがって、ここで、温家宝首相に対して、この機会を把握し、天の意と民心に従い、中国のゴルバチョフとなり、先頭に中国共産党及び関連組織から脱退し、中国共産党を解体して中国の国民に幸福をもたらすよう呼びかける」と呼びかけた。さらに、高さんは中国国内で迫害されている法輪功学習者を弁護するために、中国当局に不法に拘束され、迫害を受けている高智晟弁護士を直ちに釈放せよと求めた。

また、民主中国陣線日本支部の林飛さんが発言し、中国共産党が司法、行政を利用し、法輪功および他の宗教人士、または人権・民主活動家を不法拘束し弾圧してきたと中国共産党の一党独裁体制を非難した。

中国共産党の一党独裁を非難する民主中国戦線日本支部の林飛さん(大紀元)

林さんは「日米安保条約や日豪安保協力はアジア太平洋地区における平和を保つ役割を果たした。中国は今現在周辺の民主国家に包囲されている。中国首相の今回の訪日はある意味では、中国が政治的の孤立から抜け出すことを目的としている。しかし、中国の独裁体制及び不透明な軍事費用が隣国に脅威感を与えた。日本は国連での常任理事国への加入や北朝鮮による日本人拉致問題の解決において中国からの協力を得ようとしているが、独裁国家としての中国は実際のところ、民主国家である日本が常任理事国に加入することを望まないだろう。また、北朝鮮はこれまで中国共産党の支援を受け、また密かに中国共産党にコントロールされているテロ国家である。だから、拉致問題に関して中国政府は誠心誠意で日本に協力することがないだろう。中国の人権問題の現状は、オリンピックの平和・自由・平等の精神にも背いている」と示した。

林さんは同紙記者のインタビューを受ける際、同氏が演説をするときに反対側にある大使館内の人に写真を撮られたと話した。

また、北京市民で強制立ち退きの被害者である苗維栄さんは「私の子供を返せ」、「私の財産を返せ」とのスローガンを揚げて、一般の人々を傷つけた犯人を厳しく処罰せよと求めた。

北京出身で強制立ち退きの被害者である苗維栄さん(大紀元)

在日華人の魯さんは松葉杖で「天滅中共」の標語を揚げて、集会に参加した。魯さんは「中共(中国共産党)邪霊の勢力は日本の一部の愚かな政治家によって強められた。それは、中国人を殺すだけではなく、いつか日本人をも殺し始めると思う。だから、付き合ってはいけない。日本政府は中国共産党殺人の罪業を暴露しなければならない」と話した。

写真:横断幕と標語を揚げる北朝鮮難民救援基金、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会のメンバーと在日華人の魯さん(大紀元

北朝鮮難民救援基金事務局長・加藤博さんは、今回の機会を利用して中国当局に直ちに脱北者の強制送還を止めようと要求すると示した。北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会事務局次長の宋允復さんは、「中国共産党独裁政権は暴力と洗脳教育を通じて人々をコントロールしてきた。自由の国に生活している私たちは、その真相をより多くの人々に伝えなければならない」と話した。

(記者・張本 真=東京)