【人権聖火リレー】台湾入り、中国共産党の人権侵害を非難

2008/06/03
更新: 2008/06/03

【大紀元日本6月3日】34カ国をリレーした人権聖火は6月1日午後5時に台湾の台北市で引継がれ、歴史的な時が刻まれた。人権聖火を持ちリレーするグループは総統府を出発して、台北繁華街の東区を経由し、多くの人々の注目を浴びた。人々は、聖火リレーを通じて、北京五輪の裏にある血まみれの迫害を知り、それを直ちに停止させる訴えを理解した。人権聖火リレーはこれから2週間で、台湾の北から南まで23の県・市をリレーする予定だ。

人権聖火リレーは法輪功迫害真相調査団(CIPFG)が世界各地で発起した。6月1日午後4時、1988年ソウル五輪で女子200メートル平泳ぎ銀メダリスト、中国ファイブ・ゴールデン・フラワーと呼ばれた黄暁敏(ファン・シャオ・ミン)さんが、人権聖火アジア大使として台湾国内の300人あまりを率い、聖火と共に出発した。

一方、台北市政府前で、人権聖火を迎えるイベントも同時に開催された。CIPFGアジア分団団長で、台湾立法委員の頼清徳氏が、「我々の手を通じて、人権聖火が台湾で順調にリレーされ、台湾民衆が、中国共産党政権は五輪を開催する資格はないことをよく理解して欲しい。五輪は自由、民主、人権を代表しており、人権を踏みにじる中共政権の下で開催するわけにはいかない」と懇切に語った。

人権聖火リレー引き継ぎ式典に参加したチベット亡命政府のカイドゥ・ドンジュ国会議員は、中国共産党(中共)が今回の流血弾圧で200人以上のチベット同胞を殺害したにもかかわらず、中国人民に対して、チベット人が暴徒だと宣伝したことを再び提起し強調した。ドンジュ議員は、人権聖火および自由聖火のリレーが、人々に対して中共が残酷に人権を侵害する真相を伝えることだと示した。

法輪大法学会理事長の張清渓氏は、中共は五輪の安全を口実に、人権への抑圧を合理化させるまで人権侵害をしていると指摘した。中共は法輪功への迫害は、学習者が生きたままに臓器を摘出し、売買するほどに残酷であるとし、良心をすっかり失った行為は少しも改善していないと強調した。

台湾フリー・ビルマ・ネットのスポークスマン孫友聯氏は、中共はビルマ独裁軍事政権およびジンバブエ等国に武器を提供し、世界動乱の根源を作ったため、五輪を開催する資格はないと訴えた。

人権聖火リレーグループは5時に集会会場に到着し、アジア人権聖火大使は盛大な式典の中で、人権聖火を正式に全国ボディビル・チャンピョンで、台湾聖火大使・彭偉尭氏に渡し、同時に全国中正杯武術チャンピョンで、台北聖火大使・邱暁君さんおよび会場の来賓と共に、ステージで聖火を引き継いだ。聖火の引継ぎ式典の後、すべての中国人への祈りを込めて、数千個の人権聖火風船が一気に空へ放たされた。

最初の人権聖火リレーは台北市で迎えられてから、次は基隆市に入り、時計回りの順番で台湾23の県・市をリレーする。台北県を最後に、日本へバトンタッチされる。

日本には、6月17日に到着。翌18日の東京・代々木公園(午後零時)を皮切りに、21日に長野・南千歳町公園(同)、22日に大阪・中之島公園(午後1時)、25日に名古屋・若宮広場(午後5時半)、28日に広島・平和公園(午後零時)、29日に福岡・福岡中央公園の6カ所でイベントが行われる。

人権聖火リレーに出席した来賓たちもリレーに参列した(大紀元・唐賓)

人権聖火リレー式典前に披露された台湾原住民の舞踊(大紀元・唐賓)

チベット亡命政府のカイドゥ・ドンジュ国会議員(大紀元・唐賓)

CIPFGアジア分団団長で、台湾立法委員の頼清徳氏(大紀元・唐賓)

人権聖火が灯され、数千個の人権聖火風船が放った(大紀元・唐賓)

人権聖火を引き継ぐ(大紀元・唐賓)

人権聖火リレーグループが主会場に到着(大紀元・唐賓)

(記者・吳涔溪、翻訳/編集・余靜)
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