「本物そっくり」のニセ銀行、37億7000万円騙し取る=南京市

2015/01/26
更新: 2015/01/26

【大紀元日本1月26日】中国南京市で、「農村経済協同組合」と称するニセ銀行が銀行業務を営む資格がないものの、国有銀行とそっくりなため、わずか1年で顧客200人から、2億元(約37億7000万円)を騙し取った。

中国メディアによると、南京市浦口に位置するこのニセ銀行は、正規銀行のままの作りになっている。高級そうに見えるカウンター、電子掲示板、ATM、発券機を備えており、正規銀行の制服を着用する従業員が対応に当たっている。公式サイトも開設している。

さらに、預金者確保のため、国有銀行と同じように定期預金の金利を提供するほか、毎週2%に上る利子補給金を支払うと約束していた。

被害者の多くは、中小企業が集中する江蘇省や浙江省の民間企業の経営者。ある顧客は昨年5月、仲介者を通じて自社の流動資金1200万元(約2億2600万円)をこのニセ銀行に預けた。4週間連続で利子補給金を受け取った後、利子補給金の支払いは途絶え、預金も引き出せなくなった。

ニセ銀行の「公式」サイト (ネット写真)

ATM(現金自動預払機)のサービスもある (ネット写真)

5つの窓口が設けられ、うち1つが「貯金専用のカウンター」となる (ネット写真)

ニセ銀行の入り口(ネット写真)

(翻訳編集・王君宜)

関連特集: 中国