コニャック「ルイ13世」、ファレル・ウィリアムスとコラボレーションした曲『100 Years: The Song We’ll Only Hear If We Care』を2117年にリリース

2017/11/21
更新: 2017/11/21

フランスの最高級コニャックブランド「ルイ13世」は、アメリカ人歌手ファレル・ウィリアムスとコラボレーションしたオリジナル曲『100 Years: The Song We’ll Only Hear If We Care』を、100年後の2117年にリリースすることを発表します。
このユニークな曲は、2017年11月13日(月)上海にて行われたシークレットイベントで一度限り披露された後、2117年になるまで封印されます。「ルイ13世」とファレルは各々これまで環境保護活動を行ってきましたが、今回の画期的なプロジェクトでパートナーシップが誕生しました。これにより、自然や時間との繊細な関係性、そして人間が環境に与える影響をクリエイティブに表現したオリジナルソングが完成しました。

気候変動への警鐘
このプロジェクトは「地球温暖化によって海面が上昇し続けた場合、100年後には世界の陸地の一部が
水没する」という科学者の予見に基づいた問題意識が根底にあります。この曲を一世紀後の2117年に聴くには、地球温暖化対策に取り組むしか方法はなく、世界中の人々が暮らし方を変えなければ、未来の世代がこの曲を聴くことはありません。
ファレルは、私たちを取り巻く環境、そして環境の変化に対して、人間の行動がいかに大切かということについて長年真摯に取り組んできました。特に、各国政府に温暖化対策を呼びかけるため、環境問題の論客として知られる元アメリカ副大統領アル・ゴア氏と協力し、2015年に七大陸「ライブ・アース」コンサートを企画。また、COP21(気候変動枠組条約締約国会議)開催中に若い世代のグリーン雇用機会を提供するよう世界の指導者に呼びかけました。
ファレルは「『ルイ13世』が一世紀先を見据えている事実に大変好感を持っています。この星を守るために私たち皆がすべきことですし、誰もが、未来のための環境保護に関心があるでしょう。『ルイ13世』のデキャンタもひとつひとつが世代を超えて受け継がれ、人々の生涯をかけて完成します。全ては未来への遺産であり、『継承』とは何であるかを物語っているのです」と語っています。

また、「ルイ13世」グローバル エグゼクティブ ディレクターのルドヴィック・ドゥ・プレシは、「このプロジェクトは、『今日の私たちの行動が明日の世界をつくる』というエキサイティングでクリエイティブな挑戦です。自然も時間も私たちの行動の核となります。『ルイ13世』のデキャンタは、代々のセラーマスターが100年の時をかけて成しえるもの。つまり『ルイ13世』は、常に一世紀先を慮らなければならないのです。環境が不安定であれば、どんなに優れたセラーマスターであっても『ルイ13世』に継承されるブレンドを生み出すことはできないでしょう」と語っています。

一度限りのお披露目の後、100年間の封印へ

「100 Years: The Song We’ll Only Hear If We Care(私たちが変われば聴ける歌)」のプレミア発表会は、2017年11月13日(月)、上海にて限定公開イベントとして開催され、一回限りのパフォーマンスが行われました。
世界中から集まったわずか100名のゲスト達が一生で一度きりの体験をしましたが、場内の録音(携帯電話等の持ち込み)は一切禁止されたため、今後100年間この曲は一度も演奏されることも聴かれることもありません。ファレルの特別な一曲は、コニャック地方の石灰質の土を原料とする粘土で特別に製作したレコードに録音されたもので、フランスのFichet-Bauche社が設計した金庫に保管されました。そしてコニャック地方の「ルイ13世」セラー内100年の時を過ごします。
この金庫は、100年後まで決して解錠しない最高峰のセキュリティを備えていますが、唯一、水に沈んだ時にその機能は破壊され、粘土のレコードは水に溶けて、曲そのものも失われてしまいます。
このプロジェクトで「ルイ13世」とファレルが目指すのは、国境を越えた地球温暖化対策について100人のゲストが呼びかけ、世界中のひとりひとりがアクションを起こすことです。そのため「#ifewcare」(ハッシュタグ)で全世界でのアクションをシェアし、より大きな輪を広げていくことを目指しています。
 

同イベントには、日本から音楽プロデューサーであり環境保護活動家でもある、小林武史氏もゲストとして参加。音楽を通じた地球環境保護プロジェクトに共感を示しました。

小林氏は「環境問題について、未来の地球をどうしていくのかという激論を交わすだけではなく、これからは遊び心とともにメッセージを伝えていくことが大事。伝統を継承しようとする『ルイ13世』が、このようなイベントを考えたことに意味があるし、そのエディット感が素晴らしかった。そして、ブランドのメッセージを深く理解したファレル・ウィリアムスは、このプロジェクトをクールにやってのけた。ap bankを10年以上続けている自分にとって、改めて気づかされることも多かった」とコメントしています。

100年後公開の映画を制作したジョン・マルコヴィッチからのバトンタッチ
2015年、「ルイ13世」は夢とクリエイティビティあふれる高名な俳優、ジョン・マルコヴィッチとパートナーシップを結び「100 Years: The Movie You Will Never See(見ることのない映画)」を制作しました。過去、現在、未来の関係性を探求した、示唆に富んだ芸術的な作品です。
マルコヴィッチは、その第二弾となる「100 Years: The Song We’ll Only Hear If We Care(私たちが変われば聴ける歌)」という新たなメッセージを掲げたプロジェクトにエールを送っています。

レミーコアントローグループの取組み

 

レミーコアントローグループの取り組み
2003年、レミーコアントローグループは、国連グローバル・コンパクト憲章に署名し、国連環境フレームワークとして「2020社会および環境の責任計画」プログラムにより国際的取り組みへの貢献にコミットしています。当グループは、テロワール(自然環境)と天然資源の保護と、温室効果ガス排出削減を目指し、自らの環境指標を監視しています。
具体的な内容としては、減農薬ワインの生産、蒸留等の生産プロセスでのグリーンエネルギー使用(温室効果ガスの削減)、樽材となる樹木の植林、パッケージ素材のエコ化、製品出荷のスマートシステム化などがあります。現在、当社における農薬使用は基準値を毎年下回っており、葡萄畑全体で完全に無農薬化することを目標としています。

コニャック「ルイ13世」

ひとつひとつのデキャンタがセラーマスターたちの生涯にわたる偉業の証。
1874年の誕生以来、歴代のセラーマスターがルイ13世のために、最も古く卓越したオー・ド・ヴィー(原酒)を選び抜いてきました。現セラーマスターであるバティスト・ロワゾーもまた、彼の想いを次世代に繋いでルイ13世となる最良のオー・ド・ヴィーを、大切に見守っています。
ルイ13世は、芳香の雫。時を香らせる命の水なのです。

詳しい情報は、ブランドサイト(https://www.louisxiii-cognac.com/jp/100years)をご覧ください。

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