米、「非常に重大な」ベネズエラ追加制裁を計画=担当特使

2019/03/13
更新: 2019/03/13

[ワシントン 12日 ロイター] – 米国のベネズエラ担当特使、エリオット・エイブラムス氏は12日、金融機関を対象とするベネズエラ関連の「非常に重大な」追加制裁を数日内に発動する準備を進めていると明らかにした。

追加制裁の詳細には踏み込まなかった。米財務省は11日にベネズエラ国営石油会社PDVSAと取引を行なっているとして、ロシアのユーロファイナンス・モスナル銀行に対する制裁措置を発動させたばかり。

エイブラムス氏はまた、ベネズエラのマドゥロ大統領と近い関係にあるベネズエラ人の米入国査証(ビザ)を追加で取り消す計画であることも明らかにした。

同氏は「かなり近いうちに相当の数のビザが追加で取り消されることになる。数日内には非常に重大な追加制裁が導入される」と語った。

ベネズエラ政府はこの日、同国駐在の米外交官に72時間以内の国外退去を要求した。

米側もベネズエラ情勢の悪化を理由に、同国駐在の外交官全員を週内に帰国させると明らかにしている。

エイブラムス氏は外交官への帰国指示は「米国の対ベネズエラ政策のいかなる変更も意味しない。ベネズエラの人々や彼らの民主主義に向けた闘いに対する米国の関与低下も意味しない」と強調。制裁を通じてマドゥロ政権への圧力を継続する考えだと述べた。

Reuters
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