トランプ米政権、中米難民申請者のメキシコ送還を強化

2019/04/02
更新: 2019/04/02

[ワシントン/サンディエゴ/メキシコ市 1日 ロイター] – ニールセン米国土安全保障長官は1日、メキシコ国境での職員配置を急ぐとともに、中米から来た難民申請者をメキシコに送還する措置を「即時拡大」する方針を明らかにした。

トランプ米大統領は29日、メキシコが直ちに米国への不法入国者を完全に止めなければ、両国国境の大部分を今週にも閉鎖する考えを表明。税関国境取締局(CBP)は、通常の国境通過地点以外から入国してくる難民に対処するため職員750人を異動させるのに伴い、メキシコ国境での通関や出入国の手続きが滞る恐れがあるとした。

ニールセン長官は声明で、難民申請者をメキシコに送還するために今年導入された措置を直ちに拡大し、「現行水準を超える1日当たり数百人の移民」を送還するよう命じたことを明らかにした。

メキシコ当局者は先週、1月下旬から3月下旬までに同措置により約370人の移民がメキシコに送還されたと明らかにした。国土安全保障省の広報担当は、この送還数について確認に応じていない。

一方、メキシコのロペスオブラドール大統領は1日、中米からメキシコを通って米国に入る移民の管理を支援する考えを示した。ただ、移民問題の根本的問題に取り組む必要があるとも述べた。

Reuters
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