米共和党、不法移民の国外退去手続きの迅速化を計画

2019/04/04
更新: 2019/04/04

[ワシントン 3日 ロイター] – 米国のトランプ政権と共和党は、中米出身の不法移民について、国外退去手続きの迅速化・簡素化を目指している。複数の議員や移民支援団体が明らかにした。

現在、メキシコ、カナダ出身の不法移民に適用されている迅速化・簡素化された国外退去手続きをグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス出身の不法移民にも適用することを目指しているという。

移民支援団体は、米国の亡命法を大幅に改正する内容であり、不法滞在している移民の子供が危険な中米諸国に送還させる恐れがあると批判。

民主党の反発は必至で、単独での議会可決は難しいとみられるが、司法委員会のグラム委員長(共和党)は、民主党が支持する別の法案と抱き合わせる形なら可決は可能かもしれないとの見方を示した。

同委員長は、国土安全保障省の指針が明確になり次第、早急に法制化に向けた作業を開始すると表明。「その上で交渉を開始する」と述べた。

トランプ大統領は3日、「議会は協力して国境の抜け穴を直ちにふさぐ必要がある! 措置が講じられない場合、国境は、もしくは国境の大部分は、閉鎖される。これは国家非常事態だ」とツイッターに投稿した。

Reuters
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