米中通商交渉「妥結すると思う」=ラガルドIMF専務理事

2019/04/30
更新: 2019/04/30

[ビバリー・ヒルズ 29日 ロイター] – ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事は29日、国際経済会議「ミルケン会議」の席で、米中通商交渉が妥結すると思うかとの質問に「そう思う」と回答した。

ムニューシン財務長官は29日放映されたFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで、あと2回の交渉で米中が合意できることを望んでいると語った。

ラガルド氏は、第1・四半期の米実質国内総生産(GDP)が前期比年率で3.2%成長と堅調だったことに安心する向きもあるかもしれないとする一方、経済が健全であると断定するのは時期尚早で、より多くのデータを確認する必要があると述べた。

またインフレ率はおおむね抑制されているが、こうした状況は「かなり不可解」と指摘、原油価格の値上がりなどを背景に物価圧力は今後「段階的かつ緩やか」に強まっていくと予想した。

専務理事職の続投については「いろいろな選択肢を検討している」とした。ラガルド氏は2021年に任期満了を迎える。

*内容を追加しました。

Reuters
関連特集: 国際