ブルームバーグ氏、独立団体設立へ 民主候補を支援=関係筋

2020/03/07
更新: 2020/03/07

[ニューヨーク 5日 ロイター] – マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は、民主党の指名候補争いから撤退したものの、その圧倒的な資金力を生かして独立系団体を設立し、本選で民主党候補がトランプ大統領に勝利することを支援する。関係筋が5日に明らかにした。

個人資産が600億ドルともされるブルームバーグ氏は、5億ドル以上を投じて選挙戦を戦ってきた。ただ、3日に投開票された14州の予備選などが集中する「スーパーチューズデー」では十分な支持が得られず、撤退を表明した。

関係筋によると、民主党候補に誰が選ばれたとしても、ブルームバーグ氏は支持する方針。

設立する団体の名称や予算はまだ未定だが、これまでの選挙戦で同氏のために働いてきたスタッフの一部も加わるほか、激戦州といわれるアリゾナ、フロリダ、ミシガン、ノースカロライナ、ペンシルベニア、およびウィスコンシン州の事務所も参加する。

他の選挙陣営と直接協力しない限り、使う資金額の制限は特にないという。

撤退を表明した際にブルームバーグ氏は、自身と同じ中道派のバイデン氏への支持を表明した。

急進左派のサンダース氏は、地元バーモント州で記者団に、米金融機関やブルームバーグ氏がバイデン氏を支持するために資金をつぎ込んでいるとし、「これは腐敗した政治システムだ」と批判した。

同氏は、仮に民主党候補に選ばれたとしても、本選でブルームバーグ氏の支援は受けないとしている。

一方、バイデン氏は、ブルームバーグ氏の支援を喜んで受け入れるとしている。

民主党候補者の選挙資金はこれまでトランプ陣営の規模を下回っていたが、ブルームバーグ氏の圧倒的な資金力が今後、民主党への強い追い風となるかもしれない。

Reuters
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