米国務長官、中国を再批判 新型コロナ対応巡り

2020/05/07
更新: 2020/05/07

[ワシントン 6日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は6日、中国が一段の透明性をもって新型コロナウイルスの感染流行に対応していれば、多くの命が救われ、世界の景気低迷を回避できた可能性があったとし、中国の対応を改めて批判した。

ポンペオ長官は記者団に対し「中国は世界で数十万人の死を食い止め、世界が景気低迷に陥ることを防げたはずだ」と言明。「中国は選択肢があったにもかかわらず、武漢での新型コロナ流行を隠すことを選んだ」と批判した。

長官は3日、中国の研究所がウイルス発生源である「かなりの量の証拠」があると主張。一方、マーク・ミリー米統合参謀本部議長は前日、ウイルスの発生源が中国・湖北省武漢の生鮮市場もしくは研究所、それ以外の場所なのかは依然「不明」と語った。

ウイルス発生源を巡る見解の食い違いに関する記者団からの質問に対し、長官は「全てのコメントは一貫している。われわれは正しい答えを模索し、透明性を求めている」とし、自身の発言を擁護した。

トランプ米大統領はホワイトハウスでのイベントで、新型コロナの感染拡大は米国が経験した最悪の「攻撃」で、中国はこれを食い止めなかったと批判した。

トランプ氏は「真珠湾攻撃や、世界貿易センタービル(への旅客機突入)よりもひどい」と強調し、「このようなことは決して起こるべきではなかった。発生源で食い止めることができた。中国内で阻止できた。発生源で阻止されるべきだったが、されなかった」と述べた。

*内容とカテゴリーを追加しました。

Reuters
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