米南部3州でコロナ死者が最多更新、NYは隔離対象州拡大

2020/07/15
更新: 2020/07/15

[14日 ロイター] – 米国で新型コロナウイルス感染の再拡大に歯止めがかからない中、フロリダ、アラバマ、ノースカロライナの南部3州では14日、1日当たりの新型コロナ感染症による死者数がこれまでの最多に達した。

さらにフロリダ州での同日の新規感染者数は9000人超。前日の1万2000人、12日の1万5000人からは減少したものの、依然高水準にとどまっている。

アラバマ州の感染者も1673人増、ノースカロライナ州も1891人増となった。

また、感染が深刻なアリゾナ州でも4273人増加した。

7月に入り国内28州で1日当たりの新規感染者数がこれまでの最多を記録している。

感染者は増加しているものの、フロリダ州は8月から始まる新学期に学校を通常通りに再開する計画を進めている。一方、カリフォルニアやウィスコンシン、テキサスなどの州の学区は、オンライン授業で学校を再開させる方針を固めた。トランプ大統領は対面授業による全面的な学校再開を求めている。

一時は米国の新型コロナ震源地だったニューヨーク州のクオモ知事はこの日、新たにミネソタ、ニューメキシコ、オハイオ、ウィスコンシンの4州から訪れる人たちに14日間の隔離を義務付けると発表した。

またデラウェア州が外れ、訪問者に対する隔離措置の対象は計22州となる。

ニューヨーク州では、全てのコロナ検査で1日当たりの感染率が5%を下回っている地域で学校を再開する計画。同州での感染状況は改善し、ニューヨーク市では過去24時間の新型コロナ感染症による死者が3月以来初めてゼロとなった。

また、ペンシルバニア州フィラデルフィアのケニー市長は、全ての大規模イベントの開催を来年2月末まで禁止すると発表した。

報道官によると、パレードなど市の許可を必要とする公の場で開催されるイベントが対象。スポーツ競技場やコンサート会場など、私有地で行われるイベントには影響しないという。

*内容を追加しました。

Reuters
関連特集: 国際