台湾、コロナワクチンの公平な分配呼び掛け 西側諸国と協議

2021/05/19
更新: 2021/05/19

[台北 19日 ロイター] – 台湾当局は19日、西側諸国の外交官との会合で新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を求めたことを明らかにした。

台湾では過去1週間前後で1000人近くの新規感染者が報告されており、台北では新たな封鎖措置が導入された。

台湾がこれまで受け取ったワクチンは、英アストラゼネカのワクチン約30万回分のみだが、少なくともすでに3分の2が配布されている。米モデルナなどにも計2000万回分のワクチンを発注しているが、世界的な供給不足の影響を受けている。

疾病管制署によると、台湾当局は18日、台北駐在の米、英、日本、豪州の外交官とワクチンに関するオンライン会議を開催。

「効果的なワクチンの公正な分配が、新型コロナの世界的な流行に歯止めをかける究極の手段になる」とし「流行に歯止めをかけるため、全ての国が協力することを求める」と表明した。

台湾は、バイデン米大統領が国外への供給を表明した新型コロナワクチンについて、配分を受けるために交渉していると明らかにしている。

米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のブレント・クリステンセン台北事務所所長(大使に相当)は「ワクチン接種の段階が国地や地域によって異なっていることを認識している。残念ながら、多くの国・地域がワクチンの入手で依然として問題を抱えている」と述べた。

台湾当局は、域内で開発したワクチンが7月末までに供給されると期待していると表明。輸入ワクチンもさらに到着するとの見通しを示している。

Reuters
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