大紀元時報

中国軍事ユーチューバー「日本を核先制不使用の例外にする」 専門家「どう喝外交」台湾巡り

2021年7月16日 21時35分
2021年4月12日、過去最多となる計25機の中国軍の戦闘機などが台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入した。写真は中国の戦略爆撃機「轟6K(H‐6K)」(台湾の国防部)
2021年4月12日、過去最多となる計25機の中国軍の戦闘機などが台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入した。写真は中国の戦略爆撃機「轟6K(H‐6K)」(台湾の国防部)

日本政府はこのほど、台湾有事が起きた場合、米国に軍事協力する姿勢を示唆している。これに対して、中国国内の軍事チャンネルは、日本中国の武力による台湾統一に干渉すれば、日本核攻撃するとの動画を公開した。米国の時事評論家は「中国当局がどう喝を通じて、日本の反応を探っている」とした。

政府は最近、台湾への支持姿勢を強めている。麻生太郎財務相は5日、中国当局が台湾に侵攻すれば、「日米で台湾を防衛しなければならない」と発言した。また、13日に発表された防衛白書は、台湾情勢の安定は日本の安全保障と国際社会の安全にとって重要である、と初めて明記した。

また、政府はこれまで台湾に対して新型コロナウイルス(中共ウイルス)のワクチンを3回供給し、計340万回分に達した。台湾の蔡英文総統は5月末、ワクチンの調達で中国当局から妨害を受けたと明かした。これを受けて、政府は6月4日、台湾に第1弾のワクチンの供与を行った。

中国国内の動画共有サイト「西瓜視頻」では11日、軍事チャンネル「六軍韜略」が公開した動画は、「人民解放軍が台湾を攻撃する際、日本があえて武力介入すれば、たとえ一兵卒、1機の軍機、1隻の軍艦でも、中国は対等に反撃するのではなく、日本に対して全面戦争を始めるのだ。最初の戦闘は、核爆弾を使用する。その後も、日本が無条件降伏を宣言するまで核爆弾を投下し続ける」と激しい主張を展開した。

動画は、「中国日本の防衛力に打撃を与えていく」とし、「台湾海峡に出兵できなくなるまで」攻撃していくとした。

中国当局が1964年に初めて核実験を行った際、核兵器を持たない国に核攻撃をしないと国際社会に約束した。動画は「中国は現在、100年以来の未曽有の大変化に直面している。この大変化に合わせるために、政策、戦略を調整及び変更しなければならない」とした。

このため、動画は、核兵器政策において「日本を例外にすることを含めた調整が必要だ」と指摘し、「日本が軍事行動で中国の内政に干渉すれば、日本に対して絶対に核兵器を使うだろう。日本が降伏するまで、中国は平和交渉を拒否し、核兵器を使用し続ける。これによって、釣魚島(日本名・尖閣諸島)や琉球諸島(沖縄)も日本から取り戻す」とした。

中国の民族主義者らはこの動画の主張を支持したが、海外のSNS上では、中国人ユーザーが「理性を失って気が狂っている」と相次いで非難した。

現在、「西瓜視頻」では同動画は削除された。中国当局の指示によるものかは不明だ。

米テキサス州のセント・トーマス大学(University of St. Thomas)の葉耀元助教授は15日、中国当局は動画を通じて「どう喝外交」を行い、台湾有事に関して強硬な姿勢を示している日本政府をけん制する狙いがあるとの見方を示した。

「この動画は中国当局の暗黙のうちに投稿され、ある程度当局の意思を反映したと言える。中国当局は、動画を通じて日本政府の反応を探りたいと考えている。もし中国外務省の報道官が政府の公式見解としてこれを発言すれば、国際社会に大きな衝撃を与えるに違いない。中国当局は強く非難されるだろう」

葉氏は、日本政府は台湾有事をめぐって立場と態度を変えることはしないだろう。また、日台の国民は友好を深めており、「中国当局の威嚇で日本政府が妥協すれば、国民から糾弾を受けるだろう」とした。

同氏は、核を保有しない日本を「核の先制不使用の例外にする」という中国側の主張は「愚かである」とし、この言論によって、中国のイメージがさらに悪化してしまうと指摘した。

(翻訳編集・張哲)

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