英政府は、トラック運転手の不足によるサプライチェーン(供給網)の混乱で消費者がガソリンの買いだめに走るなどの問題が起きていることを受け、陸軍のタンカー運転手を必要に応じて動員するために待機を指示したと明らかにした。写真はクワルテング・ビジネス相。ロンドンで21日撮影(2021年 ロイター/Hannah McKay)

英、トラック運転手不足受け軍動員を準備

[ロンドン 27日 ロイター] - 英政府は、トラック運転手の不足によるサプライチェーン(供給網)の混乱で消費者がガソリンの買いだめに走るなどの問題が起きていることを受け、陸軍のタンカー運転手を必要に応じて動員するために待機を指示したと明らかにした。

トラック運転手の不足で給油所への燃料輸送が困難になっており、小売業者やレストランが過去数カ月にわたり調達面で深刻な悪影響を受けている。また、先週末には燃料不足への不安でガソリンスタンドに長蛇の列ができ、多くの給油所で燃料在庫が底を突いた。

政府は既に、外国人のトラック運転手5000人に短期の入国ビザ(査証)を発行する計画を発表している。

クワルテング・ビジネス相は軍のタンカー運転手を待機させる措置に関し、「燃料業界は需要が数日内に通常の水準に戻ると見込んでいるが、この予防的措置を取るのは適切だ」と述べた。

軍の要員を必要に応じて動員させることで、サプライチェーン上で国内の燃料需要急増に対応する余地が確保できるとした。

陸軍のタンカー運転手は配置される前に特別な研修を受けることになる。

燃料業界は供給が不足しているわけではなく、給油所へのガソリンとディーゼル油の輸送に問題があるとしている。

運送業者、ガソリンスタンド、小売り業者は、10万人前後と推定されるトラック運転手の不足を直ちに解消する手立てはないと指摘。燃料輸送には追加の研修と免許が必要になる。

政府はまた、重量物運搬車(HGV)の運転免許証が今後3カ月内に失効する場合、再講習なしの更新を認める方針を示した。