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マスク氏「後悔」「言い過ぎた」と発言 トランプ氏は「良い対応だ」と評価 和解への一歩か

2025/06/12
更新: 2025/06/12

減税策をめぐって激しく対立してきたトランプ米大統領と実業家イーロン・マスク氏だが、11日、マスク氏はSNS上で「先週、トランプ大統領について投稿した内容のいくつかを後悔している」「少し言い過ぎていた」と発言し、これまでの姿勢を反省した。

この発言を受け、トランプ大統領は同日、米紙ニューヨーク・ポストのインタビューで「彼がそう言ってくれたのは、非常に良い対応だったと思う」と述べ、一定の評価を示した。

米紙ニューヨーク・ポストがトランプ大統領に対し、イーロン・マスク氏との和解の可能性について尋ねたところ、トランプ氏は「まあ、できるかもしれないが、今はこの国を立て直すことが最優先だ」と述べるにとどめた。

そのうえで「我々の唯一の使命は、アメリカをかつてないほどの高みに引き上げることだ。そして私は、それが可能だと信じている」と語り、関係修復の見通しについては明言を避けた。

ホワイトハウスのレビット報道官も11日、記者会見で「トランプ大統領はマスク氏が出したコメントを認識しており、それを評価している」と表明した。

マスク氏は以前、トランプ氏が推進した減税法案「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル(大きく美しい法案)」を「忌まわしい醜悪なもの」と激しく批判し、「無駄な支出が詰め込まれている」と指摘していた。また、昨年の大統領選挙でトランプ氏と共和党が勝利したのは「自分のおかげだ」と主張し、さらに「恩知らずだ」とも述べていた。加えて、米富豪ジェフリー・エプスタイン氏との関係を疑わせる投稿も行っていた。

マスク氏がどの投稿を後悔しているかについては明言していない。

マスク氏は先日、ヴァンス副大統領が「イーロンが少し落ち着けばすべてうまくいくと思う」と語った動画に対して「クール(cool)」と返信。さらに、バンス氏がロサンゼルス暴動への対応について、トランプ氏に対し「断固とした指導力」を求めた投稿にも支持を表明している。

米ウォールストリート・ジャーナルの記事によると、バンス氏とワイルズ首席補佐官が6日、マスク氏に電話して仲直りするよう促している。

マイク・ジョンソン下院議長は6日、米CNNに対し「すべてうまくいく」と信じていると述べ「2人の和解を願っている」と語っていた。

エポックタイムズ記者。日本の外交をはじめ、国内外の時事問題を中心に執筆しています。