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イスラエル機 イラン首都上空を自由に飛行

2025/06/15
更新: 2025/06/15

イスラエルは、イランの核施設や防空システムを大規模に空爆し、テヘラン上空で航空優勢を確立している。

イスラエルは6月13日未明、イランへの大規模な攻撃を開始し、かつてない破壊をもたらした。イスラエル政府は、イラン各地の防空システムを多数無力化した結果、すでにイラン領内の一部地域において航空作戦の自由を確立したと明言した。イスラエルのネタニヤフ首相は、今後数日内に実施予定の軍事行動と比べれば、これまでの攻撃は取るに足らないと強調した。

イスラエル国防軍報道官エフィ・デフリン(Effie Defrin)氏は、13日夜に、70機以上のイスラエル空軍戦闘機がテヘランへの攻撃作戦に加わったと語った。

「テヘランへの道はすでに開いている。我々はイラン首都各地において40以上の標的を攻撃した。これにはミサイル、先進的防空システム、指揮および発射インフラが含まれる。空軍機は約2時間半にわたってテヘラン上空を飛行し、現地には終日にわたり無人機も展開していた。これらは攻撃と情報収集の両面で作戦を支援した」と述べた。

デフリン氏は「テヘランはもはや安全圏ではなく、イスラエルの攻撃が首都を直撃している」と述べ、初期攻撃でイランの多くの防空体制が機能を失った結果、イスラエルの戦闘機は自由に首都テヘラン上空を飛行していると明かした。

また彼は「今回の作戦は、イスラエル空軍機がこの地域で初めて展開したものであり、これまでで最もイラン国内深くまで進出した軍事行動である。航空機は自由な飛行を実現し、奇襲作戦を成功させた。すでにイラン西部から首都テヘランまでの空域において、航空優勢を確立している。この自由な空の支配により、我々はイスラエル国家に対する脅威を排除するための行動を選択できるようになった」と続けた。

さらにデフリン氏は、イランによるイスラエル中部への攻撃によって3人が死亡し、76人が負傷した事実にも言及した。

6月14日、ネタニヤフ首相は声明の中で、過去2日間の空爆によってイスラエル軍がイランの核施設に「深刻な損害」を与えたと発表した。

首相はビデオ声明において、「核開発計画を主導していた上級科学者のチームも攻撃の標的とした」と述べ、これによりイランの核計画が数年にわたり遅れる結果になったと語った。

また「弾道ミサイルも重大な脅威である」と指摘し、「これらの弾頭は、イランがイスラエル国家を消滅させるために用意する別の手段である」との見解を示した。イスラエル政府は、イランにこうした兵器を製造する能力を持たせない方針を明確にしている。

ネタニヤフ首相は「アヤトラ体制の全ての目標に対して攻撃を加える」と宣言し、今後数日に予定されている攻撃と比べれば、これまでの軍事行動は序章にすぎないと付け加えた。

張婷