2025年6月30日午前10時25分現在、東京証券取引所で日経平均株価は大きく上昇し、上げ幅をさらに広げている。日経平均は前週末比400円高の4万550円79銭で取引を開始し、その後も堅調な推移を見せている。午前9時15分時点では、前週末比499円06銭高の4万649円85銭をつけており、年初来高値を更新する動きとなった。
この上昇の背景には、27日の米国市場でダウ平均やナスダックがともに大幅高となったことがある。米国株式市場では、通商交渉の進展に対する楽観的な見方や、主要株価指数の過去最高値更新が投資家心理を押し上げた。これを受けて、東京市場でも幅広い業種に買い注文が集まり、特に精密機器、その他金融、機械などのセクターが上昇率上位となっている。
個別銘柄では、ディスコ、レーザーテック、三菱重工、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、IHI、東京電力ホールディングスなどが上昇している。投資家の間では、米国株高の流れを受けて日本株にも強い買い意欲が続いているとの見方が広がっている。
一方で、株価の過熱感を示すテクニカル指標であるRSI(相対力指数)は、「買われすぎ」の目安とされる70%を超え、74%に達している。市場関係者からは、急ピッチな上昇による過熱感や利食い売りの可能性を指摘する声もあるが、現時点では投資熱は依然として強いとされている。
今後の注目材料としては、7月1日に発表予定の日銀短観や、米国の通商政策動向などが挙げられる。
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