中国政府が「世界で最も安全な国の一つ」と自画自賛するなか、国内外の市民から怒りと皮肉の声が噴出した。
発端は7月23日、中国政府の公式広報機関「国務院新聞弁公室」が開いた記者会見での公安部副部長・亓延軍(き・えんぐん)の発言だった。
「中国は世界で殺人事件発生率と刑法犯発生率が最も低く、銃撃・爆破事件が最も少ない国の一つで、世界が認める最も安全な国の一つだ」と豪語したが、実態との乖離に多くの人々が反発した。

ネット上では「毎年百万人が失踪し、校内暴力も放置されている国が世界一安全とは笑わせる」「車による無差別殺人は世界一」「臓器失踪率も最高レベルだ」「水すら危険なのに何が安全だ」といった皮肉の声が飛び交った。
人権派弁護士の呉紹平(ご・しょうへい)氏は「中国では国民の銃所持が禁止されているため、確かに銃による事件は少ないかもしれない。しかし刃物や車を使った凶悪事件は頻発している」と指摘。さらに「新疆では包丁にすらロックがかけられ、これは安全だからではなく、政権が国民を恐れているからだ」とし、社会の異常な統制ぶりを批判した。

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