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トランプ米大統領搭乗の専用ヘリが緊急着陸 油圧系統に不具合生じる

2025/09/19
更新: 2025/09/19

ホワイトハウスによると、トランプ米大統領とメラニア夫人は9月18日、大統領専用ヘリコプター「マリーンワン(Marine One)」でロンドン近郊のスタンステッド空港に向かっていた際、油圧系統に不具合が生じたため、地元の空港に緊急着陸した。その後、両氏は予備機に乗り換えた。

ホワイトハウスのキャロライン・レヴィット報道官は記者団に対し、この不具合は「軽度の油圧問題」であったと説明した。

レヴィット報道官は「慎重を期して、操縦士はスタンステッド空港に到着する前に地元の空港に着陸した。大統領とファーストレディはその後、安全に予備機に乗り換えた」と述べた。

同日、トランプ大統領はイギリス首相別邸チェッカーズでスターマー首相と会談し、「テクノロジー繁栄協定」に調印。両首脳は共同記者会見も行った。会談後、トランプ大統領はマリーンワンでチェッカーズを後にした。

チェッカーズからスタンステッド空港までは通常20分ほどの飛行であるが、油圧系統に異常が発生したため、緊急着陸を行い、予備機に乗り換えた結果、大統領夫妻は実際には約40分かけて到着した。負傷者は出なかった。夫妻はその後、同空港から大統領専用機「エアフォースワン」に乗り換えて帰国し、2日間の国賓訪問を終えた。

マリーンワンは短~中距離の飛行任務用に設計されている。米Military.comおよびAero-Webのデータによると、採用機種のひとつであるシコルスキー社製VH-3D「シーキング」は最高速度約160マイル(時速約257キロ)、最大航続距離約450マイル(約724キロ)に達する。この性能は、ホワイトハウスとキャンプ・デービッド間などの短距離飛行に適している。大統領が海外訪問する際には、「マリーンワン」は貨物機によって現地まで輸送される。

張婷