中国共産党の官製メディアが高市早苗首相の名前を「毒の苗」と記した批判記事を掲載したことに対し、木原稔官房長官は21日「政府としては適切な対応を行う」と表明した。
中共の官製メディアは、台湾有事は「存立危機事態」に該当するとの高市早苗首相の国会答弁に反発するかたちで、高市氏への個人攻撃を含んだ内容を相次ぎ報道。高市氏の風刺画なども掲載されている。
新華社通信は19日、高市早苗首相の名前を「毒の苗」と表記して『高市という毒の苗はいかにして成長したのか』というタイトルの批判記事を掲載した。
記事では、高市氏を「軍国主義」「極右」などと中傷したうえ、日本に対して反省を促すとともに「痛撃に直面する」といった脅迫的な表現も含まれていた。
新華社の報道について、木原長官は「ご指摘の中国側による報道、あるいは発信については承知をしている」と述べ「その逐一にコメントすることは差し控える」と前置きした上で「政府としては適切な対応を行う」と表明した。
SNS上では、新華社を筆頭に中共メディアの高市氏および日本への挑発的な報道について、強い遺憾の声やメディアの品格を疑う声も出ている。
最近では、中共の機関紙や系列紙などの対日批判が激化しており、環球時報は19日に沖縄県の日本への帰属を疑問視するいわゆる「琉球帰属未定論」を訴える社説を掲載するなど、政治的な揺さぶりをかけている。
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