中国 CM過多と突然の打ち切り

中国旧正月特番 「ほとんどCM」視聴者あきれ声

2026/02/16
更新: 2026/02/16

2月14日、中国の地方テレビ局、河南衛視が放送した2026年の旧正月特別番組が、インターネット上で大炎上した。

理由は単純である。
「番組より広告のほうが長い」という不満が爆発したのだ。

視聴者からは、「20分間ずっとCMだった」「広告の中に少しだけ番組が挟まっている」といった声が相次ぎ、関連ワードは中国版X(微博)で急上昇した。

さらに火に油を注いだのは、AI中心の演出である。

今年の特番には司会者も実際の舞台も存在せず、ほぼ全編がCGとAIによる映像で構成していた。

「冷たくて不気味」「これはお祝い番組? それともスポンサー発表会か?」といった冷ややかな反応が寄せられた。番組中にはAI関連企業の名前が随所に登場し、その宣伝色の強さも批判を呼んだ。

河南衛視は近年、伝統文化を美しく表現する演出で評価を高めてきた局である。それだけに、今年の特番に漂う違和感は際立った。

旧正月は、中国にとって一年で最も重要な節目である。家族が集まり、にぎやかに過ごすその夜に放送されたのは、長すぎる広告と人工的な映像だった。このミスマッチが、視聴者の違和感を一層強めた。

実は同じ夜、もう一つ異例の出来事も起きている。番組内で、仏教壁画をもとにした「飛天」や、道教寺院・永楽宮の巨大壁画「朝元図」を題材にした演目が放送された直後、画面が突然広告に切り替わり、そのまま番組が戻らなかったというのだ。インターネット上では「宗教色が強すぎたのではないか」「体制の無神論と合わなかったのでは」といった憶測が飛び交ったが、公式な説明は出ていない。

広告が多すぎるとの批判。
神々が舞った直後に番組が消えたという異変。

今年の旧正月特番は、「長すぎるCM」と「突然の空白」という二つの象徴を残した。

祝祭の夜に、視聴者が目にしたのは華やかな舞台ではなく、どこかちぐはぐな違和感であった。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!