トランプ米大統領は5月15日、米軍とナイジェリア軍が過激派組織「ISIS」の世界的なナンバー2(最高幹部)を殺害したと発表した。
トランプ氏は「Truth Social」への投稿で、作戦により殺害されたISISの指導者はアフリカに潜伏しようとしていたアブビラル・アル=ミヌキと特定されたと明らかにした。
同氏は「今夜、私の指示のもと、勇敢なアメリカ軍とナイジェリア軍が、緻密に計画された非常に複雑な任務を完璧に遂行し、世界で最も活発なテロリストを戦場から排除した」と記した。
トランプ氏によると、軍は情報筋から、このISIS指導者がアフリカのどこにいるかについての情報を得ていたという。同氏はまた、今回の作戦における協力をめぐり、ナイジェリア政府に謝意を表した。
大統領は「彼はもはやアフリカの人々を恐怖に陥れることも、アメリカ人を標的とした作戦の立案を支援することもない。彼の排除により、ISISのグローバルな活動は大幅に縮小する」と述べた。
米アフリカ軍(AFRICOM)は5月16日、この作戦の映像を公開した。
米アフリカ軍はXへの投稿で、「昨夜の作戦は、ナイジェリア北東部におけるISIS戦闘員の重要な拠点を標的とし、アブビラル・アル=ミヌキを含む複数の高価値標的(有力者)を排除した」と記した。
トランプ氏は2025年11月のTruth Socialへの投稿で、テロ攻撃によりナイジェリアのキリスト教が「存亡の危機」に直面していると述べていた。これに対し、ナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領は、自国が米政府と協力する意向があることを表明し、宗教的迫害に反対するナイジェリアの姿勢を強調した。
その翌月、トランプ氏はナイジェリア北西部にあるISISの標的に対し、「強力で致命的な打撃」を与えるよう指示したと述べた。同氏によると、彼らはキリスト教徒を「ここ何年も、いや何世紀にもわたって見られなかったほどの規模」で殺害していたという。国防総省の報道官は、この空爆がナイジェリア政府の承認を得たものであると述べた。
トランプ大統領はTruth Socialへの投稿で、「私は以前からこれらのテロリストに対し、キリスト教徒の虐殺をやめなければ手痛い代償を払うことになると警告してきたが、今夜、それが現実となった」と記した。
米国は2月に約100人の兵士をナイジェリアに派遣した。ナイジェリア国防省は、この派遣は軍の訓練を支援するためにナイジェリア政府の要請で行われたものであると述べた。
ナイジェリア国防参謀本部の報道官であるサマイラ・ウバ少将は、米軍は「助言および訓練の役割」のみを担い、ナイジェリア国内での戦闘作戦には参加しないと述べた。
トランプ政権はまた、国際宗教自由法に基づき、ナイジェリアを制裁対象となり得る「特に懸念される国(CPC)」に指定している。アメリカ国務省は2025年12月、キリスト教徒に対する「大量殺戮や暴力」に関与したナイジェリア人の査証(ビザ)を制限していると発表した。
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